第43章 飲み会(過去と今)
菊地原/太刀川『今更過ぎ/だろ』
それにぶぜんと答えたのは俺たちだけだった。
迅「…自分にも向けてやれよ?(微笑&なでなで」
バシィ!!
恵土「ちょっ;秀次;」
ぐいっ!
秀次「俺の女だ。手を出すな(怒&睨」
そう迅は頭を撫でるが、秀次はそれを引き寄せた。
迅「ああ、死んでも離すなよ?^^」
秀次「当たり前だ」
恵土「返事早過ぎだって;(汗」
そんな中、苦しい想いとは裏腹に笑っていた。
秀次「…俺は、お前のことをあまり聞こうとしなかった。
聴いても、辛そうな顔をしながら笑い飛ばしてたから…
泣きそうな変な笑顔で、見つめてこられても困るだけだった。
だが…今では、もっと早くに知れていたらと思う」
恵土「何言ってんだよ。
私は、知らなくても笑って受け容れてくれるお前に救われてたんだ。
どっちがどう幸いするかなんてわからない。
でも、
大したことできてないって思ってても、そうじゃないって言ってくれた。
『僕にとっては凄いことだよ。だから…恵土がいれば、それでいい^^
何て呼ばれても、恵土といれるのが一番うれしいんだ!』
そう言って、笑いかけてくれた。
私にとっては…
あまりにも有難すぎる言葉で、今でも脳裏に焼き付いてるよ」
そう言いながら微笑み、目を瞑っていた。
それは…
脳裏に焼き付いた、その場面を思い返しているように見えた。
秀次「…それなら、俺も同じことが言える。
目の前に居て、姉さんを助けられなかった。
『代わりに死んだ方が』って思いかけていた…
それでも、お前が引き止めてくれた。
おかげで…今は楽しいと思える。
お前といれて、生きていてくれて…
それだけで、本当によかったと思う」
ポツリポツリと出される声は、想いを言葉にしようとしているように感じた。
秀次「でも…
それでも、近界民はやっぱり許せない。
それだけは変わらないし、これからも譲るつもりはない。
…だが…
お前を殺すことがないのなら…
逆に、お前を護った近界民だけは別と思うようにした。
だが、完全には許し切れない。
その気になれば殺せる点に関しては同じだからな(睨」
やっぱり、まだ許し切れないか
遊真「俺はそういうことしないよ?」
秀次「………………恵土に関してはな」
どうだかって目で見てる