第43章 飲み会(過去と今)
視たくもないもんが、もともと視えて…
聴こえたくもないもんが、勝手に聞こえて…
感じたくもないもんが、勝手に感じられる……
『なら、どう視えてるんだ?』って、昔に聴いた時…
「闇と光のごちゃまぜ。
拒絶してる奴は壁張ってて見えづらいし
なんか…
固いか柔らかいかで、気がどれだけ張られてるか感じる」
『じゃあ俺は柔らかいどころか存在しないな^^』
「っぷw確かに^^//(くすくす」
すっげぇ嬉しそうに笑ってたよな。
また、信じられる奴ができて…
今、また不安になっている。
失うんじゃないのか…
それなら、自分自身だけが亡くなればって……
昔にも、言ってたよな?
『自分がいたせいで、過去とか何だとか変わっちまった。
自分一人のせいで
たくさんの人の命が亡くなって、色んな運命が変わった;
助かってたはずの命も、今も生きてたはずの命を…
自分なんかが、存在したせいで変えてしまった;』
「だから、それは神様がやったことであって何もお前のせいじゃ」
『けれど!
それでも…
私がいない世界のお前たちは幸せそうだった。
私がいることの負担だとか迷惑だとか、そういうのかけなかったはずだった(涙」
何で、そんな苦しそうな顔をして泣くんだよ…
『おい;』
「秀次が両親や兄を失ったのだって、姉さんを殺されたのだって…
レイジの母親を助けられなかったのだって
小南の両親が殺されたのだって
迅の母親を助けれなかったのだって
風間が兄を目の前で早くに殺されてボーダーに入ったのだって
太刀川が第一次近界民侵攻以前に近界民に遭遇したのだって
きくっちーがサイドエフェクトで嫌な目に遭ったのだって
『背負い込み過ぎだウザってええええええ!!!・・(うがあっ!!!』
ゲシィッ!!!!!
流石に途中でうんざりして蹴飛ばした
「他の世界の自分自身の意識を感じ取って
テレパシーで送受信し合うという、普通ならありえないような
理に反した『禁忌』をおかしたせいで、理も崩れて
それをなしにするために、もともといた奴等に影響が出て
自分一人のせいで不幸な目に遭わせてるってのに違いはないんだあ゛あ゛あ゛;(ぼろぼろ」
『どんだけ抱えこみゃ気が済むんだ!!;
考え過ぎだって言われただろうが!!;
記憶喪失なるまで考えて、戻った後山ほど叱られただろ!!;』