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鬼神乱舞 【ワールドトリガー】

第42章 飲み会(昔話)2




太刀川「恵土…
まず寒いから、冷房切ってくんね?;(がくぶる&青ざめ&震」
恵土「私はエアコンか(溜息」

陽介「でもいつもならあったかいのになあ;」
恵土「だから暖房じゃない;」

そう言いながらも、結局は止めてくれた。


俺が抱き締めたのが温かかったからかはわからない。

それでも、少しだけ落ち着いたようにも見えた。


太刀川「それで…
勇気をもって話したのに、信じられなくて怒ってんだろ?」

恵土「怒ってない。
少なくとも、その人には。

自分で決めて、責任をもって、話したんだ。
悪いのは、私だけだろうが」
陽介「そうじゃねえだろ。

そりゃ話すのは自由だけど
それを聴いた上でどうするかを決めるのは本人だろ」

太刀川「そうだな。
だから、お前がそんなに抱え込むこたねえよ。

お前は、信じたんだろ?
こいつなら聴いてくれるって、信じてくれるって…

それで拒否されれば、腹も立つし
信じる意志が強ければ強いほど、苛立ちもストレスも増すだろ。


だから…

あっちの世界がどうなろうが、どうでもいいぐらいになったんだろ?」

恵土「…」

太刀川「見たくて見たわけじゃないってのは解ってる。

それでも、お前もお前で解った上でどうしたいってのはあるんじゃねえの?


…殴りたいか?」
恵土「ふるふる(首横振」

太刀川「…殺したいか?」
恵土「ぶんぶん」
お、勢いが増した

太刀川「…世界ごと、全部ぶっ壊したいか?」
恵土「ぶん!ぶん!!」
言うまでもなく勢いが…

太刀川「…な?

結局の所、言うまでもねえじゃねえか(微笑」

そう言いながら
恵土の頭を、俺の胸へ押し付けながら

俺は、恵土の頭を両腕で抱き締めながら手で撫でだした。


恵土「…っ」

そんな中、頬を伝う涙が見えたのは…見ないふりをした。


きっと、それで態度を変えて欲しくないだろうから


そう思っているのが伝わったのか

一瞬恵土はピクッと体を震わせて反応してから、服をそっと掴んだ。


太刀川「お前は…
どんな目に遭っても、たとえ心底信じてたやつに裏切られても

怒って壊すよりも、呪うよりも何よりも…」

そう言いながら目を細める。


恵土の頭に触れながら、伝えたい想いを込めながら……

口に出した。


太刀川「それごと大好きだって言って、笑う奴だってこと…
俺は知ってる」

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