第42章 飲み会(昔話)2
2016-3-11、ピックアップありがとうございます。
今回は、体調不良で少なくなっていた分
多めに更新しようかと思います。
18ページ更新しますが
最後までお付き合いくだされば幸いです(土下座)
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そんな時、笑い合う恵土を見ながらふと思っていた。
太刀川「…」
微笑みながら太刀川は、昔にあった出来事を思い出していた…
~人の闇~
2年ほど前、風邪をこじらせて入院してから
退院した後の、ボーダー本部における話だった。
恵土「…」
険しい顔をしながら、俯く恵土を見て…
何かあったんじゃないのかって思った。
太刀川「よっ。何かあったか?(微笑」
気さくに話しかけたつもりだった。
それでも、恵土は他とは違う。
普通の人とは違って、視えるものがある。
聴こえるものがある。感じ取れるものがある。
だからこそ、普通の人にはない悩みがある。
それが案外厄介なものらしく、迅でも読み切れないほど多いらしい。
困ったもんだよなあ
恵土「…何もない(ふいっ」
そう言いながら
顔を逸らして背を向ける姿を見て、俺は悟った。
ああ、厄介ごとだな。
今(2016年)から言えば5年前から2年前まで
一緒に隊を組んでて、ほぼ毎日顔を突き合わせていた。
だからこそ、解ったものだった。
太刀川「おいおい、何もないこたねえだろ?
なんだって聞くって言っただろ?
入院したあの時、あぁ言った後でよ…」
本心から
そう言いながら、その背に歩み寄っていた。
1186~1191ページ参照
恵土「…お前には、関係のない話だ」
太刀川「んなこと言うなよ!
俺にとっては、他人所か自分以上に大事な存在だっての!」
ガシッ
そう言いながら
俺は右手を恵土の右肩にかけると、すぐに右手の甲で叩き飛ばされた。
太刀川「!」
恵土「ふっ。はっはっはっはっはっ。
結局…どこ行っても同じじゃねえか(苦笑」
その声は辛そうで…
笑っていても、それは自嘲気味で苦しそうにしか見えなかった。
その引きつったような声に、米屋が近付いて来た。
米屋「?一体どうs
恵土「よかったな…
お前には、寄り添ってくれる、同意してくれる奴がいて…」
そう言いながら
視線は、誰もいないはずの廊下に向けたままで