第42章 飲み会(昔話)2
三上「はい(微笑」
そう言いながら
恵土の背を回した両腕の力を強め、抱き締める力を強めた。
三上「いつでも、助けに行きます^^」
満面の笑みを浮かべながら、涙を流すそれを通して…
恵土は、自らが持つサイドエフェクト・『第六感』で視えた。
『届いて欲しい…
愛している人が、ここに居ること…
幸せを望んでいる人が、ここに居ること……
その気持ちが、過去に決めつけられたものだとしても…
それでも、『相手に嫌な思いをさせたくない』
そう願う心は、まごうことなき本物で……
それを、ずっと向き合ってきたからこそ…解る……
この気持ちも
恐怖があったとしても、それごと大事にしようとできる。
そういう、本当の意味で強いって私は思うから…
だから、頼って欲しい。
大切なこの人が笑っていられるのなら
その支えになれるのなら、私は……』
三上「大好きですから^^」
眼を細く開けながら、愛おし気な眼を向ける三上に…
恵土「うっ;ぐすっ;;」
涙がにじんでいき、しゃっくりや嗚咽と共に再び泣き出し
三上を抱き返していた。
震えながら、『愛している』…
その想いを届けたくて
必死に、手繰り寄せるように……
両腕から逃がすまいと、強く
それでいながら優しく、抱き締め続けていた…
恵土「できっ;」
三上「?」
想いを伝えようとして、しゃっくりで息がつまった。
それにふと三上が顔をあげる中、言葉を紡いだ…
恵土「できる限りっ;
甘えるっ!;;」
三上「ぱあ)…はい^^」
とぎれとぎれになりながらも、必死に伝えようとする想い…
それを言葉にして伝え
それを聴いた三上は、嬉しそうに微笑み
すり寄りながら、満面の笑みを浮かべて抱き締め
恵土もまた、三上を抱き締めた。
僅か15分で
過去に抱え込んできた葛藤と感情の枷が外れた後…
三上に礼を言ってから
酒瓶をもって、一人の隊員の前に立った。
恵土「20歳の誕生日おめでとう!来馬!^^」
来馬「ってまさか酒!!??;」
恵土「成人の儀、受けてもらおう(にや&キラン」
そうして、時は紡がれていく…
楽しい、一時へ…
誰もが笑い合える、幸せな未来へ向けて……
(3月10日PM9:11~11日AM0:33更新、1573~1581(9ページ))