第42章 飲み会（昔話）2

それで結局…
殺すとまでキレてしまって、押さえきれなかったからか

怖がられたりもしたし、何で処罰しないんだって感じにもなった。


「ふっ。はっはっはっ。

（なんだ…どこへ行っても同じじゃんか。
言われることも、思われることも……」

そう自嘲気味に俯いて笑いながら呟いた矢先だった。


風間「大丈夫か？」

背をさすってくれる誰かが現れたのは…


あの後、色んな人たちが動いてくれていたらしい。


風間「お前のような奴には、一生心を開かない！！」

嘘だと一概に言ってきかなかった人に対して

胸ぐらを掴みながら、怒りをあらわに叫んだ言葉…


菊地原「人なんて好き勝手言うもんですよ。

気にしまくった所で
それが返ってくることなんてめったにないんですから」

そう言いながら、肩をポンポンと叩いてくれた。


乗り越えてきた過去を
その時までに至る、一時一時にかけてきた感情も行動も…

それらすべてを否定するのも同じだって、秀次もまた怒ってくれていた。


気にかけてくれている、ちゃんと見てくれている…

薄々わかってたはずだった……


それでも、ちゃんと面と向かって言われるまで

その心を押さえ込む枷は
限界を超えてもなお押さえ込み続けるそれは、変わらなかった。


それもまた当然だ。

長年かけて、積み上げてきたものだから…


でも…それでも……

もし、大切な人がそれを望むのなら私は…


いつか、ありのままの…

昔の過去も、感情もぶつけられる


気負い過ぎて、考え過ぎて、抱え込み過ぎて…

倒れることになって、それを嫌がるのだと言うのなら……


相手のために、皆が笑っていられるために…

これからも、一緒に笑っていられる時を過ごしたいっ；


なら、私は…そうなるためにも……

恵土「ちゃんと、出せるようになるかなっ…？；（泣き震え）

今からでも…遅く、ないのかな？；」

声をひきつらせながら、声も体も震える中

一生懸命言葉を紡いだ。伝わって欲しい思いを、届けたい想いを


三上「遅くなんかないです；むしろ、早い方ですよ；（ぎゅうう」

恵土「うっ；
怖いよ；；痛いよっ；；（ぼろぼろ）

辛いっ；助けてっ；；（震」

涙ながらに呟かれた言葉…


それらは

遠い昔、押さえ込んでいた言葉だった…


今までずっと、溜め込んできた…