第42章 飲み会(昔話)2
三上「できないきっかけが、過去にあるなら…!
それが、周囲の人たちの環境によるものなら!!
私が、違うって言います!!
何度だって!!
あなたの笑顔を見たいって言います!!!;;」
『ピシピシピシィッ!』
絞り出される声と共に、恵土の目からも涙が零れ落ちる。
それと共に
押さえ込んでいたそれが、壊れていく音が響いていく…
そんな中、三上は恵土に歩み寄って
正面から抱き締めた。
三上「だからっ;お願いだからっ!!
あなたを、大切にして下さいっ!!!;;」
『バリィン!!』
両目を瞑りながら、涙と共に必死に語るそれに
ぽとぽとぽとっ
次々に、涙が零れ落ちていった…
三上「ちゃんと、私も見てますから;
泣きたい時には泣いて、頼りたい時は頼って…;
私にしてくれたように…;
あなたも、ちゃんと大事にっ;;」
声をひきつらせながら言うそれに、涙が止まらなかった。
恵土「っ;うっ;(震」
三上「解らないくせにって怒ってもいいから;
受け止めない人は、ここにはいないからっ;
絶対に、大丈夫だからっ;;(ぎゅう」
震える恵土に、抱き締める力を強めた。
『もう、恐れる必要なんてない。
たとえ恐れることになったとしても、大丈夫。
それで離れていかない。
あなたが、そうしてくれたように…
私も、離れていかないから。
ずっと、あぁいう風にしてくれたことが嬉しくて仕方なかった。
いつだって、差し入れとか雑談とか愚痴とか…
聴いてくれて、愛してくれて、大切にしてくれて、たくさん甘えさせてくれて……
あの一日一日が…
一時一時が、本当に大切な宝物だったから……
そんな恵土先輩だから
どんな風な目に遭わされても、決して離れていかない。
逆に自分を責めて、あれこれ悩んでしまうような…
そういう、恵土先輩だから……
大切にして欲しい。幸せになって欲しい。
大好きな、優しい笑みを
また、見せて欲しい…』
その三上の想いを受け
恵土「うっ;
あっ;;」
声も表情も引きつらせながら、目を強く瞑り
ぼろぼろと止まらぬ涙の中、うつむいてから
恵土「うあああああああああああああああ!!;
あああああああああああああああああああああっ!!!;;」
悲痛な叫び声が、響いた