第42章 飲み会(昔話)2
いつだって、真っ直ぐ向き合ってきた。
辛い時も、怒った時も…
一緒に、笑い合って……
その後ろに思い浮かぶのは
書類をもって、横に並びながら
互いに、満面の笑みを向け合いながら
風間隊の作戦室まで歩み続ける、恵土と三上だった。
そして現在…
辛そうな顔をしている恵土に対し
三上もまた
辛そうな、苦しそうな表情を浮かべながら想いを紡ぎ出した……
三上「どれだけ苦しんできたかは
ちゃんと、読み取った記憶の映像を全部見て知っています。
それでも、それがどれだけさいなまれてきたかは…
それ以上に、きちんとこの目で向き合って解っています!
皆、知った上で隣に居るんです。
解った上で、受け入れたいんです!!
甘えていいって、教えてくれた。
(風間隊の仕事で
荷物を持つのを手伝ってもらった時、申し訳なく思っていた。
でも、違った。
三上「なんか、ごめんなさい;(汗」
恵土「くす)大丈夫(微笑)
こんなのは、大したもんじゃない。
お前が辛いのに
何も出来ないのが、私にとっては一番辛いんだ(苦笑)
だからさ、三上…
ちゃんと見てるから、無理したら横やりすぐ入れるぞ^^」
三上「!」
恵土「だから、いつでもいい。
辛い時や大変な時は、頼ったっていいんだ^^」
三上「…(微笑)
ありがとうございます^^//」
あっけにとられていた。
それでも、あの時…本当に嬉しく感じたから……)
甘えたって怒ったって突っぱねたって…
いつだって、笑顔で受け入れてくれたっ」
恵土「!」
三上「今言わないで!
今甘えないで、いつやるんですか!!(涙」
恵土「!!…(じわっ」
その言葉に、歯を食いしばりながら
眉間にしわを寄せ、今にも泣きだしそうな顔をした。
三上「今更過ぎるでしょう!!??
ずっと…ずっと、誰にも言えないままっ…
それがどれだけ辛いかは、私には解りませんっ;
やったことがないし、経験もないっ;
それでもっ…
私にできるのは、聴く事ぐらいだし
こういう風に言う事ぐらいしか出来ないからっ!!;」
その言葉に、浮かんでいた涙が零れ落ちていく。
三上の言葉を受け、その想いを受け…
一つ、何かが崩れ落ちようとしていた……
『ピシッ』
一つの音と共に、今までにない何かが変わろうと…