第42章 飲み会(昔話)2
『殺してやる』
解りもしないのに、解ったように言ってくる奴は嫌いだ。
だけど、理解した気になって
口先だけで、色々好き勝手に言ってくる奴はもっと嫌いだ。
『その当時の過去を知る奴がいなければ
てめぇの勝手に考えた過去がまかり通ると思うなよ?
私が過ごしてきた時は…
過去は、決して変わりはしねぇんだよ(睨』
怒りが爆ぜた。
というより、怒りを通り越して爆発した。
感じたことしか言えない。
嘘だとしても、人のためとかでないと…
遊真「恵土って、嘘付けるの?」
恵土「…えっと…;
つく時はついて、つかない時はつけないで;(たらたら)
だから基本つかないけど、んー;」
遊真「っぷw」
恵土「?」
遊真「面白い嘘つくね^^
本当はつけないのに
相手のためなら頑張ってつくって(くすくす」
恵土「!!??//
合ってるけど恥ずかしい!;」
遊真「可愛いぞ^^♪」
そうなでなでしてきた。
恵土「む~;」
こういう人になら、言われてもいいかも
ちゃんと見てくれているし、本当のことだって解ってくれているから。
嘘を見抜けるサイドエフェクトがあるってのもあるんだろうけど…
そんな平和な一時の中
緑川「結局の所、俺は木虎ちゃんの両手を握って
『恵土先輩生きろおおお!!』って、声も手も力を込めながら念を送ったんだよね。
加古さんや双葉とかも、二宮さん蹴飛ばして念送ってたし」
恵土「っぷw
いいね、それ。写真欲しい(によによ」
二宮「おい(イラッ」
陽介「あとでLineで送るぜ^^b(キラン」
恵土「サンキュー!^^b(キラン」
駿が説明してくれて、陽介たちが会話に入ってきた。
二宮「あとで死刑だな(キラン」
陽介「ちょっ;やめて!!??;(ショック&汗」
秀次「うちの陽介がすみません(お辞儀」
陽介「うちの犬がすみませんみたいに言うなよ!!;」
二宮「気にするな。いつものことだ」
陽介「それなら最初から言わないで!!;」
そんな間髪入れずに続く会話に、周囲は笑っていた…
今は、過去を嘘呼ばわりされず
理解した上で、信じて寄り添ってくれる人たちがいる。
それが嬉しくて…
幸せに、誇りに感じて
私も同様に、笑い出した……
(3月9日PM10:38~10日AM1:35更新、1566~1572(7ページ))