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鬼神乱舞 【ワールドトリガー】

第8章 神話




人によって、価値観が変わり

考え方も違い、重要視する点も異なる…


様々な点と点が

ふれあい、干渉し、ぶつかり合う。


それらによって争いも起これば

意気投合する人たちも出てくる…


人は一人では生きていけない


一人では、何も学ぶことなどできない


人が存在するからこそ

様々なことが学べ、世界が広がっていく…


この星空のように…

各々が、干渉し合うことで…


それが出会いで、学びで…

言葉だけで解決して忘れる人もいれば
それを忘れずに、無駄にしまいとしている人もいる


様々な、それだけではない何かを持ち

数多の積み重なりで、人が成り立っている…


味わい続けてきた悲愴(ひそう)も

苦しみも、痛みも全て…


喜びも楽しみも、哀しみや怒りに変われば

それらによって、苦しむ人たちも出てくる…


それで、自分を責めることを望まない人もいて

知れば知るほど、深みにはまっていき…


沈み込んでいく感覚が、ついて回る…


どこまで手を伸ばしても、何も掴めるものなどない…


何が何だかわかる間もないまま

時は勝手に流れて行く…


望んでなくても、臨んでいなかったとしても

時は自然と当たり前のように流れ、歳は取っていく…



いつまで、この時は続くのだろうか…

ただの、一瞬の積み重ねが
どれほど積み重なれば、終わりが来るのだろうか…


答えは出ぬまま、いつまでも続いていく…



その結果

得た結論は、ごく単純なものだった…



皆が皆、幸せで笑っていて欲しい

あんな体験を…
あんなのと同じ思いを、誰にも味あわせたくなんかはない…


心の穴は、どれだけの時が流れたとしても

決して癒えず、まだ何度でもうずく…


自身のトリオンが、要因になった

自身の責任だと、目をそらすことも出来ないまま…


自責の念がやむこともなく

それを止めようとも思えず
哀しみで荒んだ眼をして生きてきた…


そんな自分を見て

いじめたり差別をした近界民たちの行動からも…


それまでの経験からも、遠い目をしながら……

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