第42章 飲み会(昔話)2
すみません;寝過ごした;
風間「いつだって…
一緒に居るだけで幸せそうに、笑いかけてくれたっ;
庇って傷付いた時も、どんな時でもっ;;
もう二度と、手放したくない;」
そう言いながら、机に突っ伏して寝ている恵土を
後ろから抱き締めて、肩を震わせながら涙が零れ落ちていった。
風間「責められるのは俺のはずだった。
目の前に居て、護ることができなかった。
それでもあいつは、全く…
『私が悪いんだ…
私が早く駆けつけなかったから!!;(涙)
だから進が死んだんだ;
私が、殺したのも同然だ!;;』
責めることなく、自分を責め続けていた…;
いじめられた時も、ひどいことを言われた時も……
『私がいるから、いけないんだ;
私がいると、皆が不幸になる;
私なんかがいたから;;』
度重なる不幸も、それが人によって起こされたものであっても!
…いつだって、己のせいだとばかりっ;;」
声をひきつらせながら叫ぶ中、誰もが何も言えずに…
抱き締めながら震えと共に泣き続ける風間を、黙視していた。
風間「心を開けなくなっても、おかしくなかった。
なのに…
それなのに、全く態度を変えない。
大切にしようとする姿勢も
相手のためになるよう、必死に考え続けることができる部分も…
ぶつけてもいいと言うのに、それでも
どうしても、無意識の内に考えてしまう。
大切だから…
どうしてもいいというものでもないからと……
俺は、知っていた。
聴かされた。
時に喜々として、嬉しそうに…
辛かったはずの話も、してくれた。
8歳になってから、近界に渡ってから
許せない気持ちが膨れ上がり…
『殺、してやるっ…
この世から、近界民を駆逐してやる!!!(怒&睨)
近界も、全て…
全て、全員消してやる!!!!(睨』
最初の時
近界民を見て、思わずそう叫んだそうだ。
辛かった。苦しかった。
殺される前、奪われる前…
そうであったとしても、父と母の支えがあったから生きてこれた。
『いじめられても、迫害されてもいい。
父上と母上がいれば、私はそれだけで…
幸せだったんだ』
そういう声は、震えていた。
涙と共に語られる想いは、そんなに簡単に決めた道ではないことが
誰の目にも明らかなぐらいだった(ぎゅ」