第42章 飲み会(昔話)2
風間「気付けば
恵土先輩の幸せが、俺の幸せに変わっていた。
そして恵土先輩にとっては、俺の幸せが…
他の人たちの幸せが、とても嬉しいものだと言っていた(微笑)
結局の所、同じだと解ったのは…
本当に、つい最近のことだった」
そう言いながら、愛おし気な眼差しを恵土に向けていた。
そっと恵土の頭に触れて、その頭を優しく撫でながら…
目を細め、憂いの感情もまたこもっていた。
風間「護れていないばかりだと思っていた。
救われてばかりだと思っていた。
だが、それは恵土先輩もまた同じことを考えていた。
同じ存在じゃなくても、そうやって悩んで迷って…
結局の所、深い所ではきちんと繋がっていた」
ぽとっ
その音と同時に、一つの雫が
恵土の顔の、すぐ傍に落ちた。
両目から涙を零しながら
机に突っ伏す恵土に対し、声を詰まらせながら呟いていた。
風間「感謝してもしきれないのは、こっちだと言うのに…
それなのにっ…いつだって……(ぼろぼろ」
両目から涙を零し続ける中
あまりの衝撃的な光景に、呆気にとられる人が大多数だった。
だが
陽介「カメラカメラ!;(小声」
秀次「ギロッ)・・」
ごすっ!
一部、別の人たちもまたいた。
風間「いつだって、この人はっ…」
涙が零れ落ちる中、一つの出来事が脳裏に浮かぶ。
防衛任務が終わってから後
風間「物をもらった上に、そんなにもらえません;」
恵土「だってはしゃぎ過ぎた時、いつだって負担かけてたじゃん。
私からの、いつものお礼だ。受け取れ!^^」
菊地原「ただのカツカレーが?」
恵土「ムス)やかましい!」
風間「…ありがとうございます(微笑」
いつだって、好意をぶつけてくれた。
有難くいただいて、おいしいと笑うと
心底嬉しそうに、頬を赤らめながら満面の笑みを浮かべた。
(当時のその後↓
菊地原「気持ち悪い」
恵土「にゃにを!?;」←少しショック
お決まりのプロレス技が炸裂した)
風間「いつでも変わらず、ぶつけてくれた…っ;
好意を、感情をっ;;(泣き震え」
零れ落ちていく涙…
長年の間に築き上げられた、絆と想いの証…
それは清らかに、星空と共に輝いていた……
(3月6日PM10:50~7日AM1:43更新、1541~1551(11ページ))