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鬼神乱舞 【ワールドトリガー】

第8章 神話




涙ながらに叫びが響く中

その周囲から、温かな空間が覆い尽くされていく…


「なんだ?
この空間を埋め尽くしていくものは!」

驚く人たちで溢れていた…


「まさか…新たな神?」

その中、年寄りが向かってきた…


そのトリオンが、場内を包む中…


恵土「…そんなの…

どっちも辛いだけじゃんか!!;


そんなのは嫌だ!!!

そんなの…絶対に嫌だああ!!!!」


小さき頃から抱いていた

その考えによる想いを叫ぶ



その中、過去に抱いていた

各々の己の意思が、想いが重なり合い…


今までの自分の意思が、想いが全て一つとなった…



その直後…

トリオンが白い光と化し、温かな光を帯びていく…


そんな折、空中に一点に向けて

そのトリオンが全て集まり


一つの『球状のエネルギー体』となった…



恵土「…?

なんだ、これ…」


それは、まるで導かれるかのように

上空から降りてきて、恵土の左手の中に移動する。



そして、触れた直後…

それは、柄のような形の『トリガー』となった。


恵土「トリガー?何で?

何もない所から、勝手に…」


「…やはりか」

「ヴィザさん!どうしてここに?」

ヴィザ「…それよりも、あいつをとらえろ。

あれは危険だ」

そう言った直後、ヴィザが恵土へ襲い掛かる


だが、トリガーがトリオンを解放して防ぐ…


ヴィザ「…やはり、意思を持つトリガーか

…あの、伝説の…(汗」


恵土「…何で…私を、護るの?」

その問いに何も答えずにいるトリガー

それは、後にホワイトトリガーと呼ばれるものだった


その直後、そのトリガーが自発的に起動し

恵土を包み込むよう
神の着るような衣服と化して、恵土と一体化する。


それとほぼ同時に

凄まじい勢いで、トリオンを放出し…


一瞬でアフトクラトルから

別の近界へと移動したのだった…


あまりの衝撃と、トリオンの変動に耐えられず

恵土は気を失うも


気がついた時、その手の中にあったのは

そのホワイトトリガー、『白帝』だけだった…


それらは…

人を思いやる想いの中にこそ、神は宿り

一つの強大な力へと変わる。


そう物語っているかのようにも感じ取れた…


僅か、8歳半の体験であった…

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