第41章 飲み会(昔話)
恵土「世界が広がった分
人と接することが多くなった分、苦しみも倍増した。
それでも、一人きりのあの地獄に比べれば幸せのように感じる。
誰も私には関心を持たず、ごみ扱い。見られるとしても悪い所だけだ。
いい所を見ている人は見ていても、伝わることは非常に少ない。
歪んだことばかりがまかり通り
それを事実と勝手に決めつけて、笑って知ったように語る連中だっている。
その当時のことを何も知らないまま…
何を想って、生きてきたかもわからないまま勝手に決めつけて語られる(ごくごく)
それは…
人の人生を侮辱する行為だって思ってる(ぐびっ)
それまでで何があって、今のような自分が成り立っているか
解らないまま言われても、腹ただしいだけだった。
その当時の私にとってかわれないくせに
到底、その時の気持ちなんて知り得ないくせに……
誰も味方もいない、寄り添ってくれる人もいない状況なんて…
その上、誰もが否定や拒絶ばかりしてくるような環境で育ったこともないくせに……
他人事のように、たった数言で語りやがって…
そんな程度で語りつくせるような感情じゃねえ!!//
知って解ったような口きいてんじゃねえぞ、ばーろうめが!!!//」
太刀川「あー;酔いだした;」
恵土「慶!!
お前も解るだろ!!
必死に修業してきたなら、その当時の苦労だって解るだろ!!??
皮ひんむいたりちぎれたりけしとんだりいろいろあったよな!?」
太刀川「あ、消し飛ぶってのは難しいけどな;ははっ(苦笑」
恵土「秀次!」
秀次「!?(ビクッ!&気を付け」
恵土「私を今すぐ抱き締めておーるないとでねるぞ!
ひっく!//」
秀次「!!?//;」
陽介「っていうかそれ、帰ってからの方がいいんじゃ?」
恵土「ひとことで語れる人生なんてねえよ!!
人のことぶじょくするな!わるぐちいうな!
むきあいちゃいなら…(ぐらぐら)
本当に知りたいなら、麺と向き合って確かめろい!!
その上で受け容れてくれる人こそが友だ!!
そして今ここに居る連中は、私にとって家族同然だゴラあ゛あ゛あ゛!//」
ばたーん!!
そう叫んだ直後、恵土は倒れた。
昔話よりも大事な存在を近くに感じながら…
(3月5日PM10:50~6日AM1:56更新、1528~1540(13ページ))