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鬼神乱舞 【ワールドトリガー】

第41章 飲み会(昔話)




緑川「他にも、もっと教えてよ!(微笑」

恵土「いいだろう。

あっちじゃ父からDVを離婚するまで続いていて
生きた心地がしなかった。

いつ父が来るかわからない。
また殺されかけるかもしれない。

そういった不安ばかりがあったが
祖父と祖母は自分の身の方が大事なのか、助けようとはしてくれないまま。


でも安心したのは、友達がいるということ。

こちらでは、度重なる暴言や暴力によるDVといじめからか
話すことが恐怖になってしまって、友達や理解者ができずにいた。


だが、2015年になって初めて友達と呼べる存在ができた。

色々話したり、力になろうとしてくれたり
寄り添おうとしてくれたり、色々と初めての経験ばかりで


小さい頃から2015年まで
自分を大事にしたらいけない、自分よりも人と
無意識に行動に出るほど身に染み付いていたはずの自分を

『大事にしないといけない。大切にして欲しい』

そう言われたのも、家族以外では初めての経験で
上司にも理解者ができました。
味方が母と姉しかいないはずの環境が変わっていって

だんだんと世界が広がっていくのは、嬉しくもあると同時に怖くもあった。


色んな人の環境や気持ちを考えないといけない。

DVをするのだって、幼い頃からそうされて育ってきたからかもしれない。


それでも、された側からすれば辛いことこの上なく…

それで人にしてはいけないし、そういう思いをさせれば
実際にされてきた分よく解り、したくないと感じる。


んと、長くなったが

私が言いたいのは…


『人に頼ってもいいということ』

『たまには感情を漏らしたり、大事にしないと
自分を大切に思ってくれている人が苦しむこと』

『気配りも大事だけど、しすぎて壊れないように気を付けること』


『少しずつでいいから
大切にしてくれる人を気にかけながら
相手に余裕がある時に話して、自分もまた余裕がある時に聴くなどして

自分も人も大事にして
幸せになって欲しいと願う人が、ここに居ること』


私の場合

大変な思いをしてきた分、感じられる幸せがあった。


今まで辛く苦しいことばかりで大変だったが

それがあるからこそ、今が幸せだと
隣に誰か、寄り添ってくれる人がいるだけで幸せだって思うようにもなった。


生きていること、そのものこそが軌跡であり奇跡!

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