第41章 飲み会(昔話)
何で、その時だけ
心配していた風に接されるのかもわからなかった。
その一言だけで語れるほど、軽いものじゃないのにって…
その人にはなれないけれど
せめて、聴いて欲しかったのに
って感情が色々とあった;
それでも、それが胸中で暴れ回る中
それを押さえ込まないと、辛さや苦しみを感じる人がいるって解ってた。
だから…苦しくても辛くても笑ってた。
それでも、笑っちゃいけない環境で育ったから
大丈夫かどうか聞かれた時、そういう風に答えるようにしていた。
大丈夫だって、笑って言いながら
心では張り裂けそうなぐらいいっぱいいっぱいだったのに、それでも言えなかった…
自分のことで苦しませたくないし、辛い思いをさせたくないから。
助けて欲しい時に助けてもらえない気持ちは、本当によく解る。
どっちの私も、同じ経験ばかりだったから…
今までがそうだったように
理解してくれた人もいなかったし、寄り添ってくれる人もいなかった。
家族以外、まともに話も出来なくなったり色々あったし…
だから気持ちを吐き出して、少しでも楽になって欲しい。
辛いことがあったら、いつでも言って欲しい。
私は、相手にはなれない。
それでも、その当時話すことさえできなかった。
その想いは、嫌って程よく解る。
だから少しでも力になることといえば、それぐらいしかできない。
聴いてくれてありがとう(お辞儀」
『?』
緑川「いきなり何?(きょとん」
恵土「…随分と、長々しくなったし
何が重要かもわからないような感じだ。
うまく言えず、まとめきれず…
結局は、言葉を長々と想いと共に紡いで繋げて届けているだけ。
どう思っているのか、ちゃんと伝わってるかもわからない。
聞こえ方も、感じ方も人によっては変わってくるから…
ただの雑音にしか感じないかもしれない。
そう思わせていたらって思うと、無性に申しわけなくなってきたっていうか…
ん~;
やっぱりうまく言えない;」
そういう中、頭をがりがりとかいていた。
思い通りに、誰もが解るように言えない。
伝えることができない。
そのもどかしさが故か、冷や汗交じりに