第8章 神話
恵土「…お前ら…か」
「ん?」
「なんだ?」
認識した直後
凄まじい気迫と共に、トリオンが漏れ出た
恵土を包み込むように、凄まじい勢いで出てくる
恵土「お前らが…皆を…?(激怒」
低く、くぐもった声で
瞳孔を開かせながら、睨み据える
「おい、こいつ。やばいんじゃ;(汗」
「はっ。びびるな。
単なるこけおどしだろ?
なあ、坊主」
恵土「…」
その折、頭によぎる
真っ赤に染め上がった景色…
炎が瓦礫を飲み込み
全てがなくなり果てていた、その瞬間
理解してから、泣きじゃくっていた
最後のプレゼントを、日本刀を抱き締めながら…
その折、ふと雨が降りだす。
そんな中、トリオン兵が襲ってきていた…
その雨が降ってきた際、引き上げたらしい
それを聴きながら…
頭の中では…
恵土「…して…る…」
「ん?」
恵土「殺してやる!(ギンッ」
瞳孔を開き、顔色を真っ黒にしながら
凄まじい勢いでトリオンを超高圧縮させ、バルブを形成。
と同時に、剣を作り出しながら
襲い掛かろうと、飛び掛かった…
しかし、空中で斬りかかる体勢に入った直後…
その懐にある写真が見え隠れした。
それに、目を見開き…
思わず、動きを止めた…
帰りを待っている家族がいる…
仲間がすぐ近くに居ることを、感じながら……
その直後、空中で動きを止めた
それに対し、疑問符を浮かべながらも
攻撃し、壁に叩きつけられた
恵土「っ」
「どうした?
さっきまでの気迫は、どこへ行ったんだよ」
それに歩み寄ってくる
恵土「…帰るべき場所があるのに…
もう二度と、戻れなくさせるのは嫌だ…」
「はっ。何の戯言を」
恵土「傷付けて傷付いて…
その果てに何があるんだよ…
どっちも辛いって感情しかないじゃんか…
だったら、最初からしない方がいい」