第41章 飲み会(昔話)
その酒がつがれたグラスに月が映った。
ゆらゆらと揺れる中、赤らんだ顔で太刀川が呟いていた。
それに対し、恵土は目を丸くしており…
恵土「自覚あったのか」
太刀川「終いには泣くぞ;(苦笑&汗」
恵土「冗談だって^^;
まあ…
言われてみれば、そうだったねえ(遠い目」
太刀川「それ以外の何物でもねえだろ?
ランク戦でも護られることの方が多かったし
フォローなんて入ることはあっても、多くはなかった。
お前が苦しんでいるのに気づかなかった時もあったし
気付いても護り切れなかったこともあったわけだしよ(ぐいっ」
そう言い、グラスをあおる中
風間「そういえば、そうだったな。
俺も、世話になってばかりだ」
恵土「私だって、風間に聴いてもらってばっかで
世話になってばっかだったなあ。
太刀川だって、力仕事でも世話になったし
倒れた時に背負ってもらったり、色々あったよ」
そう苦笑交じりにうつむいて言い、目を瞑った。
風間「大袈裟ですよ。
第一、それは大したことじゃない。
あなたにしてもらったことに比べれば
教えてもらったり、学ばせてもらったことの方がよほど大きい…
ましてや、人としての道においては特に」
恵土「はっはっはっ^^
悪ふざけが多い人生ですが何か?(苦笑」
グラスを掲げながら呟く中
諏訪「それに救われた人だっているだろうに//
はあ~(溜息」
堤「色々居ますよ…
その中にも、きっと……(微笑」
二宮「そうだな」
加古「双葉も喜んでたわよ?^^」
恵土「そっか…(微笑」
その言葉に微笑み、飲んだ後
風間「長生きして下さいね(なでなで&微笑)
それと太刀川、酒はその程度にしておけ。
明日は本部に詰めるだろ」ボトル取り上げる
太刀川「え~
もっと酔おうぜ、風間さ~ん」ボトル取ろうと手を伸ばす
風間「程々にしておけ」手を払い、上にあげる
風間に頭を撫でられた後、二人が争奪戦を行って…
恵土「…長いな…25年ってのも」
レイジ「まだまだ長いですよ」
東「そうそう。長生きしてもらわないと」
それを見守る恵土へ、二人はグラスを掲げて微笑みかけ
恵土も微笑みかけながらグラスを掲げ、再び飲みだした。
長い夜は続く…
(2月28日PM2:25~PM10:56更新、1493~1503(11ページ))