第41章 飲み会(昔話)
『おお~』
なるほどと納得する中
太刀川「今って、全部見えてるのか?
この世界にはびこってる闇やら光やらまで全部?」
恵土「一応視れるけど、通常では見ないようにしてる。
覚醒融合する時にはやむなしで;
臨界点突破する際には全体を見通さないと
一体化は出来んから、飲み込まれないように気を付けないとだけど」
緑川「どっちの方の意思が最優先されるの?」
恵土「護られてる側よりかは護ろうとしている側の方が強い。
でも、幾分かは反映されることもあるから
それがないように護られて、初めて成功したと言える。
それができるようになるまで、約半年かかったみたい」
影浦「さぞかし汚い部分まではっきりと視えるんだろうな」
恵土「それに関しては
飲み込まれかけて死にかけたことがあるからやめて;(ずーん」
風間「恵土の父が、1歳頃の恵土が
近界からトリガーを持ち帰ったことを自慢げに言っていたが
それは近界にさらわれたのか?
それとも、自らゲートを作り出していったのか?」
恵土「いや、一応手が視えたから多分前者。
でも最後には自力でゲートを開けて
1歳半の時に連れ去られてから、1歳9か月頃に父上と母上の下に帰ることができていた。
それが今でいうトリガーチップのようなもので
トリオンをもとに実現するもので、それをもとに作られたんだ。
最初に作られたのは
近接で切り刻みに行く『弧月』と
中距離から支援する『イーグレット』だった。
それが最初のアタッカーとガンナー」
ヴォルフ『とにもかくにも
始祖神以上のトリオンと力を有することができたからこそ
始祖神を復活させることができた』
恵土「あの時、闇に飲み込まれた状態から引き戻すために
ヴォルフと一体化して、トリオン体を生み出した。
それから白帝を通して一体化してわけだし」
風間「最終的にトリガーができたのか。
そして父親はアタッカーとして、母親はガンナーとして
サイドエフェクトを応用して有名になった(79ページ参照)。
エンジニアとしても、幼い頃から鍛え上げられてきたと」
太刀川「でも、恵土が作ったスコーピオンで
弧月がぶった切れるのってなんでなんだろうな」
そう疑問に思っていると、それを解決してくれた。