第41章 飲み会(昔話)
出水「はい、太刀川さんの完敗~」
菊地原「風間さんの完勝~」
風間「当たり前だ(ふっ」
太刀川「恵土!俺の隊に来る時は覚悟しとけよ!!
模擬戦尽くしだからな!!」
恵土「おう!楽しみにしてる~^^」
軍配をあげ
風間さんの腕をとって勝利を宣言する菊地原と出水に対し
太刀川は恵土を指さしながら叫んでいた。
ちなみに、両者ともに酒入ってます。
緑川「そういえば覚醒融合って何?」
気になってたけど戦場だったから聞けなかった
恵土「…
それなら、私よりもヴォルフの方が詳しい。
ヴォルフ、頼んでもいいか?」
そう言った直後、白帝から白い光が瞬いた。
ヴォルフ『ああ』
恵土「毎度のことながらすまないな」
太刀川「っていうか、始祖神の所へ行ったんじゃ?」
恵土「それがまあ…
白帝の中にも、ヴォルフって意志はあるんだよ。
私が始祖神の力を封印された時
その意思の一つとなって、白帝が生み出された。
白帝を生み出すきっかけとなったのは…
私だけじゃない…
村の皆の意思と、こいつの意思もあったからだ」
ヴォルフ『7歳の時、互いに互いを護り抜くと誓っただろ?
それと同じだ。
自責の念に駆られるよりも
自身の中にある憎しみや恨みや怒りよりも
人の命が生き永らえることや笑顔でいることを望むと信じた。
それがとても眩しく、嬉しくあった。
だからこそ
それらの意思は一つとなり、力を示した。
私は、その力添えをしたに過ぎないということだ』
恵土「この世に実現化するために…か」
ヴォルフ『覚醒融合とは
本来相反する固体と意思を一つにすることだ。
それに関しては、融合としてトリガーでもみせたが
それよりもさらに上の段階だ。
生きているものは、想いを言葉に乗せて声を発する。
生きている限り続くそれは『言霊』となって、この世を漂う。
そして意思を持たぬはずの物質にも、それは宿る。
憎しみや負の感情だと刺々しく、壊れるまでが早まる。
だが逆に、愛情などの労わる感情だと、壊れるまでが遅くなる。
大事にしているから当然だと言われるがな。
そういったものは、時に呪いになって振りかかったり
時に奇跡として生き返るきっかけとなったりもする。
それらを読み取り、一体化し
その力を引き出すのが融合の行き付く先…
それが、『臨界点突破』だ』