第40章 飲み会(大事なもの)
恵土「…うん(頷」
そう言った俺に頷く恵土は
俺の背を自分の方へ引き寄せていた。
秀次「…俺は、どんな過去を知っても
それごとひっくるめて、お前だと思ってた」
恵土「そうだね(微笑&涙目」
そう言いながら俺も、抱き寄せる。
秀次「その過去があったから、そうだって言ってた。
なら俺は…
それがどんな過去であっても、それ事大好きだって思った。
お前がいたから…
俺は、乗り越えていられたからっ」
言いながら、涙が零れ落ちていく。
恵土「私も…
秀次がいたから、過去を乗り切れた。
過去を乗り越えることができたのは…
お前が、どんな態度を示しても受け入れてくれたからだよ(微笑」
恵土の目からもまた、両目から涙が零れていく…
秀次「俺も、お前が
どんなに否定しようが、拒否しようが受け入れてくれたからっ;;(ぎゅう」
目を瞑りながら、今度は強く抱き締める。
離したくない、その想いと共に…
恵土「私も、同じだよ;
理解するよりも何よりも…
それを聞いて、どう思うか。
それを聞いた上で、どうやって触れ合うか
どう向き合って、どうぶつかり合っていくか…
それが、一番大事なんじゃないのかって
私は思うんだ。
だから秀次…
そんなに気にしなくていい。
それ以上のものを、お前から一杯もらったよ^^
いっぱい、たくさん…
言葉にできないぐらい、たくさんの愛情を私はもらった」
満面の笑みを浮かべながら、涙を流して頬を撫でる
その温もりは、昔から全く変わっていなかった。
いや、それどころか温かみを強めたもののように感じて…
姉さんとダブって、なぜか…
涙がにじんで、零れ落ちていくばかりだった……
秀次「っ…;;」
恵土「だから秀次…いいんだよ(微笑)
愛している。
この気持ちに、変わりはないから^^」
秀次「姉、さんっ;」
恵土「大好きだよ、秀次」
目を瞑って微笑みながら抱き締めてくれた。
秀次「恵土……
俺の方が、お前のことを愛してるっ(ぐすっ」
恵土「解ってるよ、そんなこと…(微笑)
私も愛してる。
小さい時からずっと、忘れてないよ^^」
秀次「一生、死んでも離すか」
恵土「私も離さない」
両目から涙が頬を伝って落ちていく
それでも、全く離そうともしないそれは…同じだった