第8章 神話
一つの聖夜の中
一つの物語が明らかになろうとしていた
レプリカ「その前に、ここを出よう。
聴かれればややこしいことになる」
遊真「ふむ。確かにそうだな」
だが、やはり大広間だと
起き出した時に聴かれた時に問題になるため
部屋の外に出ることになった。
恵土「じゃあ、とりあえず天井にでも行くか」
遊真「屋上な」
恵土「あ、そうだった;」
そして
その宿の屋上に出てから…
レプリカ「では言うぞ」
遊真「ちょっと待った。
サンタが来た時に逃げられないように罠を張らないと」
恵土「張らなくていいから;」
遊真「む。
しかし、サンタというのを見てみたい」
恵土「えっと…;
意外と身近にいる人だから気にしなくていいよ?;
(っていうか、起きている時点で気付きそうだけど;」
遊真「ってことは恵土か」
恵土「…サンタっていうのはね
クリスマスにプレゼントを贈る老若男女全ての人たちさ」
遊真「ふむ。つまり色々か。
悪かったな。話しの腰を折って」
恵土「気にしない気にしない。
お互い様だろ?^^」
遊真「…(微笑)
やっぱ、いいな」
そういう恵土に対し
目を瞑りながら微笑んだ…
笑いながら許すところが…
本当に、似ていたから…
恵土「ん?」
遊真「恵土と居ると、本当に幸せだ^^」
恵土「!//
私も、凄く幸せだよ//(微笑」
遊真「^^//」
恥ずかしそうに目を伏せる恵土に対し
それを覗き込みながら
頬を赤らめて満面の笑みを浮かべる遊真。
その光景を見ながら、レプリカは呟いた…
レプリカ「私も同感だ。
一緒に居た人が
心から楽しめるよう努力している。
まるで、神話の主人公のようだ」
恵土「え?」
レプリカ「神話は、国と共に語り継がれていた…
アフトクラトルという国の、始まりの物語として」