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鬼神乱舞 【ワールドトリガー】

第40章 飲み会(大事なもの)




ヴォルフ『心は既に限界を超えている。

いつ死んでもおかしくない』

そう聴かされた時、心臓が止まりそうになった。

また、誰かを失うことなんて二度とごめんだったから…


失ってから、俺は学校に行かなかった…

陽介「化け物に会うなよ!?」

秀次「お前もな!
また学校で会おう!!」
陽介「おう!!」

そうして、走り去っていった。

各々、家族のいるであろう場所へ…


陽介の家族は全員無事で、家も無事だった…

俺の場合は家は無事でも、姉が目の前で殺された…


目の前で死んで、それをみとった。

恵土は、それを黙って聞いてくれていて…


俺が、泣き崩れた時

いつものように撫でて…(1440ページ参照)


だから俺は、取材の人たちが

恵土を恵まれていると評した時に、怒りが爆発した。


秀次「恵まれているだと?
ふざけるな!!

あいつがどれだけ…

どれだけ抱え込んできたのか知っているのか!!??
辛いのに辛いとも言おうともせず、疲労もたまっていようが頑張り続けて…

陰で努力してきたか知っているのか!!??


あいつは…
本当は、誰よりも不器用で要領が悪くて

それを何時間も何時間も動き続けて
様々な動きを身につけることで最小限の動きを体が勝手に覚えるぐらい


血反吐を吐いて、怪我をして!
それでも一度も止まらずに頑張り続けて!!
手の皮が剥けようが血みどろになろうが護り抜こうと必死になって!!!

あいつが何回死にかけたと思っている!!!??
2358回も…何も知らないくせにふざけるな!!!!

呑み込みが早い?
あいつがどれだけ体の動かし方を鋭敏に気を付けてきたと思ってる?

動きのつなぎ方だって、考えずに自然に行えるようになるまで、
垓も超えるほど頑張ってきたのを俺は知っている。

一人で、自然と共に
自然を傷付けず、なおかつ誰も傷付けないように…


飽きることもなく……

人のためだと…
それに繋がると信じて疑わなかった。


だからあいつは、あれほど強くなることができていた!!

何度でも立ち上がって、転ぼうが蹴飛ばされようが構わずに
必死に頑張ってきたから、あんな風な奇跡が起こせた!!!


何も知らないお前たちが
とやかく口を出していい問題じゃない!!!!

ましてや、小さい頃からあいつを知らない奴がでしゃばるな!!!!!」
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