第40章 飲み会(大事なもの)
(そう叫びながら
木虎は、恵土先輩の両肩を掴んで揺さぶった)
恵土「木虎」
木虎「あなたが人を愛したのは!
そうしないとやっていかなかったからですか!?
違うでしょう!!?
それを殺されたり、けなされた側の気持ちが解るから
だから護りたくて…
だから、そうし続けていたんでしょう!!??
あなたは、本当の意味で十二分に強いです!!
私は…今も、そう思っています;;
私は、あなたみたいになりたい!!
あなたみたいに、どうされても笑顔で受け入れて
大事に、大切に出来る人になりたい!!!
その部分まで否定してしまったら…(震)
あなたは、何だったんですか!!??
今までのあなたは、一体何で;;」
涙が、止まらなかった。
その想いが、どれだけ尊いのか
それだけで済ませないような純粋なものだったのか
それを知っているからこそ、叫ばずにはいられなかった…
木虎「だから、お願いです…
その部分まで、否定しないで下さい!!;
それまでの自分全てを、否定しないで下さい!!!;
私は…
私が尊敬したのは、あなたという存在全てなんです!!!;」
今までの日々が、証明している
木虎「どれだけ間違ってもいい!!
それでも、それごと背負って正しくあろうとすることができる
そういう途方もない強さを持っている!!!!
だから…
だから、私は!!!!」
そのおかげで、私は今ここにいる。
生きて、ここに…
そして…
救われ続けているということも……
木虎「っ;;」
伝えたい…
言葉に出ないぐらい、感謝している。
そして…
本当に、愛していることも……
ぎゅうう
木虎「!」
そんな中…
恵土先輩が抱き締め、その力を強めた。
恵土「…ありがとう、木虎(微笑」
木虎「恵土、先輩;」
恵土「私には…
もったいない言葉ばかりだよ^^(涙」
そう言いながら微笑んで、涙を流す恵土先輩は
とても幸せそうだった。
それに私は、呆気にとられながら
恵土先輩の言葉を待っていた。
次、私に返ってくる言葉が
今度こそは『自分を大事にしてくれるもの』だと信じて…