第40章 飲み会(大事なもの)
千佳「そういう風に、口ではっきり言って
想いを伝えようとしてくれて…
前の時だって、私のためにもかけつけたり
トリオンを渡そうと、近界民をつけようとしたり
言葉だけじゃない。
想いを込めて、必死にぶつかってきてくれる…
それも、今まで人にされたひどい経験の上で
だから、それがどれだけ難しいのかもわかるから
とても、奥深いものなんだって伝わってきて…
だから私、本当に嬉しくてどうしようもなくって^^;」
そう言いながら
涙が一筋、頬を伝って落ちていった。
千佳「『感じたことも、遠慮なんてせずに
抱え込んで、一人で解決しようとしなくていいんだよ』って。
『私は、皆のおかげでそう学んだから^^』
そう、最後に去り際に言ってくれたの(微笑)
だから……
涙が、止められなくって^^;」
嬉しそうに微笑みながら、最後に笑いながら言った。
遊真「よかったな^^」
それに対し、その頭を撫でた。
千佳「遊真君、ありがとう(微笑」
それに微笑む千佳。
修「そうだな(微笑)
遠慮なんてすることない。
思ってたこと、全部ぶつけたっていいんだ!(拳握」
千佳「えっと…
じゃあ、早速で悪いんだけど…
修くんのとっておきのギャグ、あまり面白くなかったよ?」
修「ええ!?;
あ、そうだったのか;(たらたら」
ズバッと解き放たれた一言に、冷や汗がダラダラ流れてきた;
遊真「あー。あれな。
『尾も白い』とかけたみたいだが
どちらかといったら、恵土のギャグの方が面白かったぞ?≡3≡」
顎に手を当てながら言い出した。
千佳「え?どういうの?」
遊真「おっほん。
『太刀川は酔っぱらうと
『太刀』をぶん回して、『川』におっこちた侍みたいに沈没し
風間は酔っぱらうと
いつものように『風』のごとく酔っぱらいの『間』を取り持って
恵土は酔っぱらうと
『恵』まれた『土』壌に育てられた植物のごとく
勢いよく伸びたツルみたいに巻き付いて暴れる』って」
咳払いをしながら言った言葉は、恵土から教わったものだった。
千佳「…え?(きょとん」
修「…それって、酔っぱらった時の各々の様子?」
遊真「うむ。
見事に名前とかけてあって面白かったぞ^^」
それから後、気付いてから
三人は勢いよく吹き出し、笑い出した。