第40章 飲み会(大事なもの)
それから後
恵土は再び、微笑みながら見つめていたが
ふいに呼ばれ、座敷の間にあった衝立の中へ戻っていった。
その中でも、千佳は涙を浮かべていて
一筋、頬を伝っては落ちていった。
誕生日にもらったプレゼントを握り締めながら…
修「?どうかしたのか?千佳。
もしかしたら具合が」
それに思わず尋ねる中
千佳「!う、ううん。
ちょっと、目にゴミが入って^^;」
首を横に振りながら涙をぬぐっていた。
遊真「!…
(嘘だな。
でも、そうとやかく踏み入っていいわけじゃなさそうだ)
そうか、よかったな^^」
千佳「!え」
それに対し、サイドエフェクトで嘘だと読み取るも
それよりも、その笑顔を見て違うことに気付いた。
修「良かったってのはちょっと違うんじゃ?;
大丈夫か?」
千佳「う、うん。
ありがとう^^;」
ハンカチを差し出す修に
千佳は頷きながら礼を言って受け取って拭いた。
遊真「いや、俺が言ったのは
目にゴミが入ったことに対してじゃない(微笑)
千佳も、すっきりした顔してるって意味だ^^」
千佳「!…
うん(微笑)
実は…
恵土先輩にね、たくさん宝物をもらったの//」
修「?宝物?」
千佳「うん。
大丈夫だって。
一人で抱え込まなくていい。
一つ一つ、抱いた感情も
痛みも苦しみも、感じたことをぶつけていいんだって(微笑)
それで離れていくような人は、ここにはいないって。
だから…大丈夫だって^^
それが、とても嬉しかったの(微笑」
修「!
(そうか…だから、泣いて」
千佳「『何だって言ってくれていい。
できることなら、何だって力になる。
頼ったっていい。
思ったことをぶつけたっていい。
お前の隣に寄り添おうとしてくれる人が…
仲間がいることを忘れるなよ?』
って
『そして…
そいつらと一緒にA級になれ^^
頼ったっていい。
思ったことをぶつけたっていい。
大丈夫。
一人の時とは違うんだから^^』
その時…とても嬉しかった(微笑&涙目)
だって、そういう風に言ってくれて
隣に寄り添おうとしてくれた人、初めてだったから」
そう言いながら微笑み、千佳は涙をにじませていた。
それに二人は、黙ったまま聴き入っていた。