第39章 終わらない悪夢、忍び寄る闇
秀次「…俺はいつもそうされてきたが?」
恵土「そっか。
いざって時、護れるようにするために
自分とも、ちゃんと向き合わないといけなかったんだな。
そうじゃなきゃ、きっと大切に出来ない。
ちゃんと見て、その時々にできることを増やすためにも…
自分のためにも、人のためにも…
きちんと前を向いて生きるためにも、頑張らないといけなかった。
といっても、気負いすぎて倒れるのはだめらしいけどな^^;」
秀次「当たり前だ。何言ってる?」
恵土「あはは;(苦笑」
怪訝な顔をする秀次に対し、冷や汗交じりに苦笑する中
言葉は紡がれていく。少しでも生きていくために…
恵土「少しずつでいい。
できることを増やしていかないといけないんだよな。
また一つ、大人になった気がした。
視界が広がって、自分の視野がどれだけ狭かったのか解った。
これからは、ちゃんと前を向いて生きていける気がする。
そうするためにも…
きちんと、向き合わないとな。
相手のためにも、自分のためにも。
いや、念頭は自分のためだったな。
それが、相手のために繋がるって知ったから…(微笑」
全ては、この時のために。
煌めく星々の下、
生きることを望んだ気持ちが解った気がした。
そして、秀次もまた…
恵土の言うことを理解したと共に
解ってくれたことが嬉しくもあり、微笑んでいた。
恵土「自分は、まだまだ未熟だ。
人としても、心としても…
まだ整理がつかないまま押し込んでいるままだった。
でも…これからはちゃんと生きていけるような気がした。
悩んで、打ち明けて
そうすることにも少しずつ悩んでいって…
それが人なんだって、今ではわかる気がする。
悩んでもいい。ぶつけてもいい。
少しずつ乗り越えていけばいいんだ。
この痛みも、傷も、焼き付いた光景も…
それが、相手のために繋がると信じて、前に進まないといけなかったんだ。
ただ、自分に足りなかったのは…
相手が、そのことに心を痛めていたと
心配していることでもっと負担をかけていたんだと気付けなかったこと。
そして…小さなことでも、いちいち考え過ぎてしまうこと。
それで私は倒れたんだ。
心だけで、頭はついて行かずに…」
そう言いながらうつむく中
7時まであと2分を切っていた;