第39章 終わらない悪夢、忍び寄る闇
ちなみにその間に周囲は、お代を支払っていた。
空気を呼んで、静かに待ったまま…
秀次「お前が泣いている所なんて、人情ものばっかりで
本当に涙もろくて情に熱すぎるような奴だ…(ぽろっ」
そう言いながら、涙がとめどなく溢れ出てくる。
恵土「でも…私なんかいないh
秀次「何度でも間違えろ」
恵土「!」
秀次「俺も同じだ。
何度だって、間違いに走ろうとした。
それで殺せば同じになるって解っていても、止められなかった。
それでも…お前は必死になって止めてくれた。
何度も何度も…
俺を人殺しにさせないために、間に入ってきた。
その気持ちは、今なら解る。
お前が操られて殺してでも前に進もうとした時
俺も、本気で止めたいって思った。
今も、この気持ち自体に変わりはない。
それでも…
それでも……
嬉しかった(涙)
俺にはあの当時、姉さんしかいなかった。
父さんと母さんと兄さんを失って、一人しかいなかった;;
だけど…
お前は、何度だって正し続けてくれた。
どうして間違いなのか、かみ砕いては
何度だって解りやすく教えてくれた。
やってはいけないこと。
年配の方は敬わないといけないこと。
ものは大切にすること。ものの気持ちになれ。
そして…
いつだって信じて、ぶつかってきていいってことをっ!;;」
そう叫びながら、秀次の目にも涙が溢れ出ていた。
秀次「いっぱい…
いっぱい教えてくれた。
二人から、いっぱい教えてもらった。
恵土「たまには甘えてもいいじゃん^^」
姉「一日中そうじゃない!べったりし過ぎよ?;」
恵土「いいんだもん♪ねー?^^」
秀次「ねー?^^」
姉「もう…(溜息)
じゃあ、私もそうしようかな^^♪」
たまには、甘えてもいいんだってこと…
とても、温かかったんだ。
今まで感じてきた温かさよりも、何よりもずっと…
ずっと…
こんな居場所が、欲しかったんだっ;;
だから…
お前が死ぬことだけは、絶対に許さない。
俺にとっては、もうたった一人の家族だ。
血が繋がってないかもしれない。
それでも、俺にとっては家族同然だ(涙)
いや、それ以上なんだ。
だから…」
両目から涙を流しながら紡がれる…
それは、想いと共に……