第38章 祝勝会(悪夢と現実)
おまけに
ユズル「白ジャージに青いライン
で、中のシャツも靴も白一色ってのが恵土先輩の服だけど
第一次近界民侵攻での功績から
名誉市民を受けた時、白ジャージがバカ売れしてたし
まあ、今回も国民栄誉賞をもらったりで
また同様に、凄い売り上げが上がったらしいけれど、これは関係ないか…」
出穂「どっちにしろ凄いじゃん、恵土先輩」
千佳「頷)うん、本当に」
初めての情報に、二人は聴き入るばかりであった。
それから、再び時間は現在に戻る。
祝勝会を開いて、わいわいと騒いでいる頃…
影浦「…やっぱ気に食わねえ、根付の野郎(イラッ」
村上『まあまあ^^;
ああ見えて心配してたんだろうし』
影浦「金に目がくらんだ大人だろうが」
村上『あはは^^;
でも、無事で本当によかった。
お前もそう思うだろ?カゲ(微笑』
影浦「…まあな」
村上『…結果、見つからなかったみたいだけど
それでも、恵土先輩が生きている方がよかったと俺は思うよ』
影浦「まあ…な」
村上『やめたのは仕方ないし、失踪した後だから
もうどうにもならない問題だって、二宮さんも判断したのかもしれない。
だからといって、ぼろくそに言っていいってことにはならないけどな(苦笑)
でも…今、傍に何かあるだろう?
大切な人だったり、その人の幸せや笑顔だったり…
恵土先輩を見て
俺は、それをもっと大事にしないといけないって思った。
失ってからだと、何も出来ない。
後で後悔するだけだって。
悪夢みたいなものかもしれない。
でも、それに終わりは必ず来る。
けど、一番の特効薬は…
一番心から望んでいる人の幸せで、笑顔だって思うんだ(微笑)
…だからカゲ、イラつくのも解る。
でも、それだけにとらわれたりしたら…
目先にあるイラつきばかりにとらわれたら、大切なものを見失うことに繋がってしまう。
少なくとも俺は、そう教わったよ……』
影浦「…」
村上『だから…
その願う、大切な人たちの幸せを願って生きよう。
俺たちに想いを向けて、ぶつけてくれた、あの人のように…(微笑)
それで
(サイドエフェクトで偏見を向けられていた)俺たちが救われたように…
きっと、それを向けられた人たちは救われるはずだ。
鳩原さんだって、それを望んでいるはずだと思う』
影浦「…そうだな」