第38章 祝勝会(悪夢と現実)
それから、一か月が過ぎた頃…
事態は急展開を迎えることとなった。
影浦「けっ。気に食わねえ…
どいつもこいつも好き勝手言いやがって…(ぶつぶつ」
イライラしながら歩いている中、一つの声が聞こえた。
「それにしてもバカですね」
影浦「?(この声、根付か?何の話だ?」
その予測は当たっており、話し続けていた。
根付「まさか、鳩原を探しに出るなんて…」
忍田「責任を感じているんだろう。
止めるべき時に居なかった。止められなかったからと…
あいつのことだ。
今もきっと、遠征の最中でも気にしながら、必死に探している」
影浦「!…(あいつ、まだ探してんのか」
当時、失踪から1か月半後=6月17日だったが
一昨日に恵土は来馬を通じて村上と出会っており
それからほどなく、次の日に影浦とも知り合い
ユズルから聴いた通りの人だと思っていた。
恵土「おー!ユズル、ここの隊だったんか(微笑」
ユズル「そういえば言ってなかったっけ;」
それから恵土は、ユズルが影浦隊だということを知った。
根付「それよりもトリオン体分身を
日本や日本外に向けて行かせるよりも宣伝して欲しいぐらいですよ。
遠征に行っている間に探すのでもなく!
いい加減にしないと市民にも忘れられてしまいますよ;(溜息」
頭に手を当てながら嘆かわしいとでも言いたげに言われる中
影浦のイライラはピークに達しかかっていた。
根付「一時期は白いジャージが店頭から次々に消えたり
様々な企画もできていたというのに;」
忍田「まあまあ。
その分、嵐山隊が頑張ってくれているじゃないですか(苦笑」
根付「もう少しマシなことに使って欲しいものですよ(溜息)
あんなに凄い力をもって、なぜあんなこと…」
ばきぃ!!!
影浦「いい加減にしろよ、おい(怒&睨」
勝手な言葉と評価にイラつきがピークに達し
影浦は根付を殴り飛ばし、馬乗りになりながら再び殴りつけようとしていた。
忍田「!やめろ!」
影浦「あいつがどういう気持ちでやってるか解ってんのか!!??
どれだけ自分責めてるのか知ってるのか!!??
笑っちゃいるが辛いんだ!!
何で付き合い長いてめぇが解ってやれねえんだ!!!」
何度も殴り続けようとする中、羽交い絞めにされ
結果、暴力事件ということで影浦隊もB級に降格させられた。