第38章 祝勝会(悪夢と現実)
2015年5月2日
朝8時半の出来事(本部へ駆け込み)から8時間後
恵土「もっと…
あいつに、気にかけていれば;
私にも責任があるってのに;(涙」
二宮「そう気負うな(肩を叩く)
さっきも言っただろう?」
ベッドで起きるや否や
まだ座っていた二宮の右袖を掴み、泣きながら呟く恵土に
そう二宮は言葉を紡ぎ、語っていた。
まだ、本調子ではない時の話である。
それから数日後、1384ページで書いたように
二宮隊がB級に落とされることとなった。
それから以降、恵土は鳩原を探すようになる。
トリオン体の分身を地球上全ての国に行かせ、探し
本体は遠征で近界の国を探し続けると同時進行で
トリガーなどの技術を得ていった。
しかし、玄界にはおらず
7か月かけて探した近界の国々、285か国にもいなかった。
遠征の合間に
一ヶ月に一回の定時報告(その後、一週間休み)があったものの
乱星国家かもしれないという予測が立つまで
玄界の方では、もっと大変なことになっていたことを知る由もなかった…
影浦「おい…面かせ」
二宮「…」
鳩原が失踪してから5日後、二宮隊はB級に落ちた。
以下に書くのは、それから10日後のことである。
ユズルのことを心配してか
何で止めなかったか、影浦が二宮を問い詰めると
(人を撃てないことをほされてやめた、
隊務規定違反でクビにされた、
恵土がそれを必死になって止めようとしていたなど)
二宮「作り笑いが顔に張り付いた冴えない女だ。
居なくなったところで、別に困りはしない」
影浦「!…本気で言ってんのか?てめえ。
お前の仲間だろうが!(怒&睨」
胸ぐらを掴み、睨み据えながら叫んだ。
二宮「…その止めようとした恵土もバカだと思うがな。
人も撃てないあいつを、何とか磨き上げようとした。
だが、本当に助けが必要な時に
遠征にいて力にもなれないような奴が…
今更必死に動いた所で
あいつは、もう見つからないに決まっている。
今頃、こちらのことにとらわれることなく
得意の作り笑いをひけらかして、安心して幸せそうに過ごしているだろう」
ぶちっ(影浦の堪忍袋の緒が切れた)
ばきぃ!!!
そう言う二宮を殴り飛ばしてから後
模擬戦形式で、影浦隊が二宮隊に戦争を持ち掛け
それから後、冷戦のようになっていた…