第38章 祝勝会(悪夢と現実)
~融合(2つ目の例)、スコーピオンの場合・続~
現在、本部にある『スコーピオン』というトリガーは
スコーピオンというトリガーを作成時
それを、ナイフとしてトリガー化させたのみであり
変形やブランチまでは反映させたものの
『分割できる』という点までは反映していなかった。
そのため、恵土がやっているような分割&応用が
『スコーピオン』をセットしただけではできず
シールドを使う際には、シールドとスコーピオンの二つが必要となる。
その点、恵土はその場で融合しているため
シールドのみ=1つの枠を使用するだけで
スコーピオンとして使用したり、シールドに変形して使用したりできるので注意。
(アステロイドとシールドは元来、各々分割が可能であるため)
~融合(2つ目の例)、バルブの場合~
アステロイド×シールドで融合させ
シールドの『圧縮&分散制限&硬化』という性質を持つ
一つのトリガー、『アステロイド』として起動し、使用している。
シールド=トリオンの分散を抑え
起動時に用いられたトリオンを圧縮する利点を持ち
威力を高めた『アステロイド』となるが
アステロイドを基盤としているため
シールド特有の表面積云々の欠点は併せ持ってはおらず
発射時において
進行方向と逆方向に噴進剤が放出するのだが
その方向以外の噴進剤の分散を抑えて、より勢いを強め
なおかつ、弾体やカバーを硬化&
起動時に分配&使用したトリオンを圧縮させることで
より勢いを高め、貫通力が上がることによって
普通のシューター用トリガーより、段違いに着弾時の威力が高まる。
アステロイドを極めれば
分子レベルにまで細かく分割することが可能のため
建物などのトリオン体を透過し、音もなく貫くことが可能。
それが『サイレントブラスター』
=音もなく忍び寄る熱線の如く貫く銃弾と評されている。
だが、カバーを透過できないほど硬化させ
削る音を聞こえるようにして、囮として避けるよう誘導し
避けた所で当たるように撃つこともある。
トリオン反応から察知するしかないのだが
圧縮によって、着弾まで0.1~0.3秒となっているため
非常に扱いも避けるのも難しく、引っかかる人が多かった。