第38章 祝勝会(悪夢と現実)
村上「その入れ違いの当時…
正式に鳩原先輩がやめたって伝達されるよりも前
その時から鳩原先輩がいなくなってたらしくて
それで、二宮さんに泣いてたらしい。
『自分に、出来ることはなかったのか?』って」
実際は…
2015年5月1日、その時に失踪していた。
それを翌日、遠征から帰って
遠征艇内で徹夜で報告書を作成しており、それを渡し終わった後で
風間隊の隊室で、風間隊から事情を聞いて
すぐさま近界へ行こうとしていた。
それをトリオン体の三人がかりで押さえつけられ
そこに二宮が通りがかっていた。
二宮「…何をしている?」
恵土「!
今からでも空間移動で近界へ追いかければ!」
二宮「溜息)入れ違いで来たんだろう。
今から行っても遅い」
恵土「でも!!」
二宮「行くな」
恵土「…(ぎり」
がばぁっ!!
菊地原「ちょっ!」
だだだだだ
その後
三人ごと立ち上がり、いきなり走り出した。
恵土「今からでも追いかけさせてくれ!!」
鬼怒田「ダメだ!
しっかり体を休めろ!!顔色が悪いぞ!
クマもできとるし、今もふらついているじゃないか!」
恵土「知るか!んなこと!!
今からでも連れ戻せるなら連れ戻す!!!
だから…(くらっ)
(あれ?頭がぐらつく)
連れ、戻せた時は…(ぐらぐら)
(ぐらつくな、頼むから…
今、言わないと……)
また、ボーダー…(がくっ)
に(ばたっ」
鬼怒田「おい!!(がたっ!」
机に両手をかけていたものの
気がつけば膝が地面につき、左へ倒れていた。
思わず椅子から立ち上がる鬼怒田よりも早く
忍田が恵土の下へ速く駆けつけた。
忍田「気を失っているだけだ。
徹夜明けなんだから無理もない。
トリオン体三人で力づくで止めても聞かず、興奮し過ぎたのだろう(なでなで」頭を撫でる
その後
直談判するも取り下げられ、医務室に運ばれることとなった…
そして、恵土が
遠征の目的に鳩原を探すことを、勝手に加えた。
そして医務室で目を覚ますと
恵土「…ん」
二宮「!気が付いたか」
恵土「あれ?…ここ」
医務室のベッドの隣の椅子に、二宮が座っていた。
二宮「無理がたたったんだろう。安静にしていろ」
そう言いながら
起き上がろうとする恵土を、ベッドに寝かせた。