第38章 祝勝会(悪夢と現実)
恵土「人の数だけ戦い方はある。
人の数だけ、それぞれが違うようにな(微笑)
お前のそれも、個性って奴だ。
耳が良かったり、ある部分が得意だったり…
人それぞれが持ってる普通のな^^
だから鋼…
そんなに気にする必要なんてないんだ(頭に手を置く)
それが鋼って個性なんだからさ^^」
その言葉を、目を瞑りながら思い出していた。
影浦『はっ。あいつらしいな』
村上「だろう?^^
そう言えば…158連敗中じゃなかったか?」
影浦『…そう言うお前は億いってるだろ』
村上「あはは^^;まだ万だよ。
あの当時、遠征から一ヶ月ごとに定期報告に来ていて
徹夜で千回勝負を10回しかしていなかったし(苦笑」
影浦『十分恵まれてるぜ。
サイドエフェクトに理解のある奴がいてよ。
まあ、あいつの場合
俺たちよりも厄介なもんもってるから、大変なんだろうがな…』
村上「…そうだな」
影浦は、知っていた。
その当時、どういう目に遭ってきたのかも
(自分が悪いんだから何されても文句言えないなど)
人が、恵土の目にはどのように映っていたのかも
(人の闇がうごめいているのが目に見えたり聞こえたり)
テーマパークに居る恵土を助けに駆けつけてから、鋼から聴き
そこから三門市へ行く前に、一応全員に対して
風間が、恵土の過去やら自責などの話(1217~1224)を伝え
実際に『血の呪い』などの展示も見ていたらしい。
影浦『…随分ひでぇじゃねえか…
あんな、悪いことをろくに考え付けもしねえ子犬に。
ひでぇことを言うにしても、十中八九冗談だぞ』
村上「そうだな…
俺たちも恵土先輩には世話になったわけだし…
俺たちが悪く言われてたら怒ってたわけだしな^^
カゲが、恵土先輩や俺のことを悪く言われたら怒って斬るように」
影浦『…』
村上「…空閑と初めて会ったあの時
あぁ言われて、本当に嬉しそうだったな(微笑」
あの時とは、初対面の時…
遊真「影浦先輩は、恵土先輩の弟子なの?」
影浦「違う。模擬戦でよく戦う戦友だ」
遊真「そっか。じゃあマブダチなんだ」
影浦「まあ、な…//」
顔を赤らめながら言うも、嬉しそうだった。
影浦『恵土って人柄を買っていただけだ。
第一、あれは恵土も褒めてただろうが。
初見でかわされたのは初めてだったがな…くそっ』