第38章 祝勝会(悪夢と現実)
村上「囮だったんですね、あの弾は」
恵土「いーや、どっちも本命だよ(にや」
その弾は、ハウンド×メテオラ。
カバーをハウンドでトリオン体内に入ったと感知した瞬間に
弾体内にメテオラの爆発力を付与したトリオンを解放し、大爆発を起こす。
噴進剤を多くしたため、発射時の眩しさ&勢いが増加。
発射と同時に、テレポーターで飛んでいたこと。
基本的に
弾体、カバー、噴進剤に振り分けられるトリオンの比率は
予め設定されており、そのまま撃つシューターが多い。
だが、リアルタイムで弾道をひくのと同様に
リアルタイムで起動させる時に調節して設定することも可能。
トリガーの起動においても同じで
予め設定されたトリオン量を使って起動するが
リアルタイムで量を調整して威力を弱めたり
バランスをばらけさせて、目くらましに使ったりなどが出来る。
グラスホッパーにおいても同様で
少し浮かせたり、凄まじい勢いで跳ばしたりなど
見た目が全く同じでも、跳ばされるまで威力が解らない。
その強弱のバランスもリアルタイムで設定しているため
いくらでも応用がきくと言った方が正しいが
それを現在進行形で行うことができるのは恵土だけという話になった。
リアルタイムで使用するにも、一瞬の判断と
それを瞬時に実行&実現できるだけの
繊細な使い方と制御が必要となるため、非常に難しいのだとか。
融合の調整においても
一瞬だけアステロイドを強めて防御する場所へ飛ばし
ついたと同時に、シールドを強めてバリアーとして起動。
防御&展開させてから
今度はアステロイドを強めながら、アステロイドとして起動。
弾として撃ち抜くなど。
菊地原「流石超人、達人、変人」
恵土「どういう意味だコラ(イラ」
風間「つまり、レイガストで防御していなければ
トリオン体内に入った直後、内側から大爆発を引き起こして爆死。
もし避けたとしてもテレポーターで突き刺す、
もしくは再びライトニングを起動させて撃つ…
どちらにしろ勝っていたということですね」
恵土「ああ…
比率にして、噴進剤:カバー:弾体=4:3:3
名付けて…
『貫通&内側から大爆殺弾』!!(ぐっ!(左拳握」
菊地原「いや、名付けれてないけど!!??;
そのまま言っただけでしょ!;(汗」
どちらにしろ回避は不可能だった。