第38章 祝勝会(悪夢と現実)
それらと同時進行で
村上は、恵土の後ろの壁へ蹴飛ばされたレイガストに近付いており
警戒しながら、そのレイガストを手に取った。
恵土は左手にスコーピオンを出したと同時に
死角となっていた右半身からバイパーが。
村上「!(速い!ライトニングか!?」
その予測は当たっており
右半身が見えないよう体勢を取る中、ライトニングを出し
バイパーを圧縮しながら出し
恵土の周囲から村上の急所のみに向けて集約されるように発射。
村上(左手のスコーピオンは囮!)
そう思わせた直後
撃ったと同時に、グラスホッパーで村上の後ろに跳んでおり
見逃すまいと、振り返った村上が見たのは…
視界いっぱいに、自身へ向けて跳ね返すように
平行になるように展開させた、グラスホッパーだった。
村上「!(ピンボール?」
その時、恵土が後ろへ跳ぶ前に
グラスホッパーがもう一つだけ、自身に向けて置いてあったことに気付かなかった。
着弾の光と、その中で目の前にいた恵土が上へ跳んでいく姿が見えたことで
下への意識をおろそかにさせられたという方が正しいが
グラスホッパーを展開した直後
シューター用トリガーをグラスホッパーに触れるよう展開
跳ね返されると同時に発射し、勢いを増させた。
振り返った時、視界いっぱいに広がる凄まじい光と共に弾が迫る。
村上(目くらましか?;)
目を細めながら、即座にレイガストで防御しようとする中
恵土はテレポートで村上の後ろに瞬間移動。
しかも、その移動地点はグラスホッパーの上。
瞬間移動と同時に、恵土は右から振り返りながら村上へ跳ぶ。
そして着弾と同時にレイガストで防ぎながら
左後ろにいる恵土に気付き、突き刺そうと弧月を逆手にもって後ろに振るも
恵土「アステロイド×シールド
バリアー&スコーピオン!」
右裏拳に展開させたバリアーを
その突き刺そうと迫る剣先に対し、刃に平行になるよう添わせ
村上へ詰め寄りながら
分け入るように、右手ごと刃を体の外側(右)へ逸らし
どすっ!!
左手に逆手にもったスコーピオンで、背に突き刺した。
恵土「終わりだ(にや」
村上「くっ」
『トリオン供給器官破損、ベイルアウト』
その声が響く中、戦いは終わった。
それから後、種明かしとして
その時に戦いを見学していた風間と菊地原と共に話し合っていた。