第38章 祝勝会(悪夢と現実)
影浦「…弾速が早いからって奴だろ?
遠距離専用で、シューター用よりも速く着弾する。
トリオン能力が高ければ高いほど、弾は速くなる」
村上『ああ。
だから、近距離中距離遠距離において使っていた。
その分、相手が着弾までにできることが減るからな』
そう言いながら、一つの動画を影浦に送った。
影浦「あん?」
村上『俺も、一度も攻撃を当てれたことがない。
もし当たったとしても、分身を身代わりにされて
その体内に込めてたメテオラで大爆発してやられる。
そして
使わなくても、瞬時にスコーピオンのように生やすと同時に
トリオン体外に出た瞬間に硬質化させて最小面積で起動させて全て完璧に防いでいた…
俺の知る限り、今まで出会ってきた中で最恐に強いよ』
影浦「…何が言いてえ?」
村上『これ、結構凄い戦いだから見て欲しいと思っただけだよ。
まあ、一度たりとも同じ戦術を使ったことはない人だけど
その時はトリガーの配置を少し変えててさ(微笑』
微笑みながら言う中、影浦はその動画を再生させた。
村上と恵土が対面する中、斬り結び合った。
アステロイド×シールドで融合させ
シールドとして左手にもった、恵土のスコーピオンと
村上の弧月がぶつかり合う中
村上は左手のレイガスト(シールドモード)で突き飛ばし
その直後に恵土は後ろにグラスホッパーを展開。
グラスホッパーにつき飛ばされながら加速し、突っ込む。
その攻撃を一旦レイガストで防ぎ
引きつけてから、それに向けて弧月を右から左へ横薙ぎに振るうも
その直後に村上の頭上の高さへ跳んで
正面に居る状態のままかわし、空中で横薙ぎに斬りかかる。
(跳んだ際にレイガストの縁を右手で掴んでいたため
それを引き寄せるかのように至近距離から)
即座にレイガストを横向きに持ち直して防ぎ
がきぃん!
村上「スラスターオン!」
それごと飛ばそうとするも
恵土「グラスホッパー」
右足元と右手に展開させ、上体を後ろに逸らすと同時に
右足の蹴りに勢いをつけ、レイガストを後ろへ蹴飛ばす。
と同時に
隙ができた左足へ弧月を突き刺そうとするが
スコーピオンをトリオン体内へ移行させ
左手にグラスホッパーを展開、上へ跳んで回避。
追いかけるように上へ振るも、同様に右へ跳びながら回避。
恵土が着地すると同時に、村上は前に移動。