第38章 祝勝会(悪夢と現実)
そんな互いが互いに幸せを実感していた祝勝会の中…
(並んで食べている東とレイジに
恵土がその肩を組みながら笑いかける中
満面の笑みを浮かべる二人に対し
負けじと恵土に後ろから抱き着こうとする太刀川と
それを蹴飛ばそうとする秀次、止めようとする風間などなど…
馬鹿げた光景は、まだ止まりそうにもなかった…
ちなみに出水と陽介は面白がって写真を撮っていた
秀次「おい(怒」
その後、せっかんされたのは言うまでもない;)
学校にいる人たちの中でも、一部の人たちは……
村上「…(微笑」
恵土が泣きながら謝ってきた光景を思い返し、微笑んでいた。
恵土『私よりも早く死なないで;
私の寿命あげるからっ;;
お願いだから死なないで;;
しんじゃやだあ゛あ゛あ゛!;;』
絞り出すかのような声の中、必死に抱き締めて紡ぐ声は…
後に思い出せば、嬉しいとさえ感じられるようなものだった。
そんな時だった、連絡が来たのは…
村上「!…カゲ、どうかしたのか?」
影浦『どうもこうもしねえ。
あいつ、出会った時から何も変わってねえ』
苛立ちと共に呟かれたような声に、疑問をぶつけた。
村上「お前の所も同じだったのか?泣きながら来て」
影浦『ああ、好意のオンパレードだ。
普通の奴じゃ見れねえレベルのな。
それも、最初にあった時よりもグレードアップしてやがる;(溜息』
後ろ頭をがりがりかきながら
その当時に感じてくすぐったいという感覚を打ち消そうとしている影浦。
村上「あはは^^
まあ、恵土先輩のことだから
いつもに増してくすぐったい視線をもらったんじゃ?」
影浦『あ゛あ゛!!??
くすぐったいなんて次元じゃねえ!;
あれは…
山ほど積まれた羽毛に閉じ込められた感覚だ!;』
村上「っぷw
確かに、それはきつい^^」
くっくっくっと笑いながら同意する中
影浦『笑ってる場合か!;
こっちにとっちゃ生き地獄だっての!;』
ツッコみながら、感情受信体質さながらの苦労を叫んでいた。
村上「あの人は、隊長としてもよくやっていたよ。
具体性のある手立てを、次々に立案して実行していった。
ライトニングだって、その行き着いた先の手段だったわけだし」
それに対し、微笑みながら話題を変えた。