第38章 祝勝会(悪夢と現実)
太刀川もまた、赤信号になった直後
その背を、風間と一緒になって涙と共に撫でていた。
恵土「人として、大事なことってなんだろう…
少なくとも、こういう温もりを感じていられることだって思う)
ありがとう…
本当に、ありがとう;;(ぼろぼろ)
大切にするよ;
皆も…
皆が大事に想ってくれてる、自分自身もっ;;」
声をひきつらせながら、秀次にしがみ付いたまま
泣きじゃくりながら、必死になって伝えていた。
今までの感謝と、その想いを…
気付けば、涙ながらに運転は休止しており
ぷっぷー!!
太刀川「うおっ!;忘れてた!!;」
涙をぬぐった直後、クラクション音に我に返って
再び運転に集中しだした。
恵土「進もう…
前に、皆と一緒に……
皆となら、どこへだって行ける。
前を向いて、一緒に進んでいこう。
今を、一緒に楽しむためにも
皆が皆、生きて、幸せを感じるためにも…(微笑」
前を向いて、進もうとする仲間と共に…
車は進んでいく。
その言葉に想いを乗せて…
掛け替えのない、絆と、仲間と共に……
それから数十分後…
太刀川「おっしゃ!車B見えたああ!!(微笑」
駐車場に辿り着きかけた時、車Bが見えて
太刀川「絶対勝ーつ!!」
風間「ぶちかませっ!!」
止めようとしていた矢先
無理やり車Bの隣に超スピードで入り込んで止まった。
太刀川「おっしゃ!
ギリギリ勝ったー!!^^(両拳上げる」
恵土「お疲れ(微笑&ハグ&頬にキス」
太刀川「いやっほぉ~!!^^//(ハグ&頬ずり」
秀次「イラッ!!)ぐ(ぎり」拳握って歯ぎしり
風間「我慢だ(ぽんっ」肩に手を置く
恵土が助手席に移動して頬にキスする中、
それを嬉しそうに抱き締め、頬ずりしだした
恵土「約束だもんね~^^♪(すりすり」
太刀川「そうだな、恵土ぉ~^^♪(すりすり」
頬ずりし合う二人に対し
秀次は、今までに見た事のないほど炎を燃やしていたという…
余談ではあるが、太刀川と風間は
両者共に、一歩も引かないほどの負けず嫌いである。
勝負事になれば、勝つまでやる感じで
どうしても譲らない場合、風間が折れることの方が多かった。
そして、恵土は言わずもがな
『負けるぐらいなら死んだ方がマシ』という極度の負けず嫌いであった…;