第38章 祝勝会(悪夢と現実)
恋のきっかけ…
それは、急に始まったもので。
小さい時、まだ出会ってから
秀次と姉さんに受け入られてから、一か月も経ってない頃…
恵土「…」
私は、ボーダー本部まで歩いて行こうとしていた。
そんな時、秀次がついてきていて
恵土「!
秀次…どうしたの?」
秀次「えへへ^^
恵土と一緒に遊びたい!(微笑」
当時、両親と兄を失った秀次は嬉しかった。
沈みがちだった姉が
恵土が一緒に居て、明るくなった家に喜んでいたことに…
恵土「ごめんね^^;
これから仕事だから(苦笑」
秀次「?どういう仕事?(首傾」
恵土「んーと…
誰かを護る仕事、かな。
ボディガードとはいかないまでも、危ない人を助けにいく的な」
秀次「レスキュー?カッコいい!//(微笑&キラキラ」
恵土「あはは^^;
そんなにいいものでもないよ。
私は、結局のところ間に合えてないことの方が多い。
それに…
私に関わると、不幸な目に遭うことの方が多いんだ
(自らの手を広げながら見つめる中
その背景には、両手に浴びた血から視えた
殺されていく皆の姿が…)
嫌われるのが普通だって、よく言われてたし
呪いみたいなもんが、この血に流れているからな」
手を見つめながら辛そうに目を細めながら呟かれる中
秀次「そんなこと!」
そう叫ばれた直後だった、女性の悲鳴が上がったのは…
「きゃあああああ!!」
恵土「!?」
「強盗!;誰か!!;」
その直後、コンビニから出てきて
こちらへ走ってきたニット帽にサングラスをかけた男に対し
恵土「!」
即座に、秀次を手で背に追いやり
足を踏ん張って、男へ飛びながら顎へ蹴りを入れた。
どずぅん!!
男が倒れる中
ばきぃ!!
もう一人の男が着地する前に左頬に殴られ、後ろに飛ばされた。
恵土「っ!(二人組!?」
「ふっ。残念だったな」
そしてナイフを取り出すもう一人の男性が振りかぶる中
ばっ!
恵土「何やってんだ秀次!!」
その前に
両手を広げながら、秀次がいきなり現れた。
「はっはっはっ。震えてんじゃねえか。
バカなガキだな。前に出なきゃ死なずに済んだのによ」
秀次「死なないよ」
「あ?」
秀次「絶対に死なない。
恵土が大好きだから(微笑」
恵土「!」