第38章 祝勝会(悪夢と現実)
再び、目の前で失って
腕の中で力尽きていく夢を…
恵土「秀次!!;」
秀次「迷惑をかけるぐらいなら…俺は…」
恵土「嫌だ!;死ぬな!!;
嫌だ!!;もう失うのは嫌だ!!;
お願いだから死なないで!!!;
やだよっ;
嫌だ;;;
お願いだからっ;;(ぼろぼろ」
そう言いながら、涙を流しながら言うも
秀次「そんな顔、するなよ…
おまえが幸せなら、俺なんかはどうなってもいいから」
恵土「そんなの幸せじゃない!!;
私にとって、そんなのっ!!!!;;」
秀次「愛…してる」
絶え絶えになる中、呟かれる声と共に
腕の中で力尽きていくような夢を見ていた…
恵土「嫌だ;嫌だっ;
やだよっ…;起きて;;
うっ;
うわああああああああああああああああ!;;」
(実際にこちらで見たのは母親でしたが、秀次に置き換えました)
恵土「自分への迷惑を考えて死ぬなんてやだ;
お願いだから、死なないで;;
死ぬことの方がよっぽど迷惑だああああああ;;;;」
もう一度時間が遡って同じことがあった時…
なぜか、タイムふろしきがでてきて
老衰になる前の状態に戻るような、そんな不思議な夢を見た。
何度も死なれる経験があって、そうなっていた。
そして、無事に一緒に過ごせるとなったのだが…
だが…
そんな折、目が覚めた。
たった30分程度しか経っていなかった。
だが、本人にとっては5時間に亘って続いた悪夢であった。
恵土「!!」
風間「どうかしたのか?」
飛び起きる恵土に対し、尋ねる中…
最初こそ、大丈夫だと言ってはいたものの……
やっと、状況が解った。
皆がいる。生きている。
そして、祝勝会を開こうとしていたことも…
隣にいる秀次が、自分に寄り添っている所を見るや否や…
その温もりが、すぐ隣に在ると解ったと同時に
まるで、今まで押さえ込んでいたものが決壊したかのように
恵土「うわあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!;;
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!;;;」
涙が次々に溢れ出し
涙を流しながら、秀次にしがみ付くかのように抱き着き
その状態のまま、声を絞り出すかのように
ひきつらせたまま、しゃっくりをあげながら泣き出した。