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鬼神乱舞 【ワールドトリガー】

第37章 祝勝会(変わらぬ過去、変わらぬ想い)




暴力事に巻き込まれるのはいつものこと


どっちにしろ気に食われないんだから

最初からそうすればいい。


煙たがられる中、似たような奴はいた。

外見上だけって奴は。


どちらにしろ、距離を置かれることになるのなら…

変に期待して、裏切られるくらいなら……


最初から、一人の方がマシだった。

「あんな奴等となれ合うわけないでしょ?バカ?」


そう思っていた。

慣れ合うこと自体、ありえないって思ってた。


昔の時、話しかければ無視された。

小さい時の経験が、その当時の俺を形作っていた。


多分、これがアニメだか漫画だかの僕よりも

もっとひどく荒んでいた。


物を隠されたり、壊されたり破られたり奪われたり…

暴力もあったりした。


それこそ、ばれないようにやられて……


そして…

その事実は露見されることはないままだった。


いじめっ子たちが隠したり

立ち回りがうまいってだけで、簡単に終わっていた。


ばれなければ何やってもいい。

どうせ、お前の言うことなんて信頼されやしないんだからって…


今から思い出して考えても、本当にバカらしいことばっかだった。


一人でいることが普通だった。

最初こそ無視だか何だかの小さな奴だったのが、強大になっただけで…


口で立ち向かうしかなくって

それで暴力沙汰なんかになったら、母さんに心配かけるし

父さんなんて、ろくに話も聞かないし相談にもならない。


結局の所、頼りになるのは自分だけだった。


人間関係が嫌いになった。

持つこと自体が、本当にバカらしいとも感じられた。


この耳が微妙な良いのがサイドエフェクトのせいだって知っても

ここ(ボーダー)でも同じだって、思ってた。


どちらにしろ、罵倒されるだけで終わるんだから…


そう思ってたのが、恵土と会って

その時にかけられた言葉と、最後に言ってくれた

「期待してるぜ^^」って言葉で、消し飛んだ。


自信を持っていい。自分の信じるように突き進んでいいんだって

その時、教わった。


それから風間隊に入ってからも、同様に元気づけられたり

どんなに嫌な目に遭わせても離れていかなかったり、逆にじゃれ合ったり来たり…


本気でぶつかり合うってことを教えてもらった。


それが、僕にはたまらなく嬉しかったんだ…

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