第37章 祝勝会(変わらぬ過去、変わらぬ想い)
陽介「っていうか、ソフィアって母親だよな?
村から出ていいの?」
恵土「こっそり抜け出して様子見に行ってたんだって。
毎日とはいかないでも、それこそ1か月に3回ほど」
陽介「なんか目に浮かぶな、その光景;」
その背景には、尻尾を振りながら喜ぶ紅蓮と
嬉しそうに満面の笑みを見せながらなでなでするソフィアが…
っていうか、本当にこれどういう関係だったの?;
恵土「父上と城戸さんは本当に仲が良くってさ。
もう一人の鬼って言われてた」
いや、それって仲がいいって言えるの?;
恵土「きくっちーに前に言ってた
鬼とすれ違って(751ページ参照)って奴は
城戸さんに出会ったもんで、すぐにきびだんごをって感じだったし」
え;
てっきり鬼怒田さんあたりかと思ってたんだけど
恵土「小さい時…
父上から、7歳の時に教えてくれたんだ(遠い目」
いや、なんでふっと溜息を洩らしながら笑って
遠い目をしてるの?
7歳の時、城戸さんも誕生日を祝いに来てくれた。
父上「城戸というのは
山に建てられている城、扉の戸と書いて読む。
幼恵土「二度頷)ふむふむ」
その有様は、小さい時の恵土と秀次のごとく;
(867ページ参照)
自慢げに真剣な眼差しで語る中
恵土もつられて真剣そうに、拳を握りながら聴き入っていた…
父上「くわっ!)だが、本当はそうじゃない!
鬼の使徒…
そう、鬼徒と書いて読むんだ!!(拳握&ごぉっ!!!」
恵土「おお~!!!(拳握」
凄まじい闘志と共に右拳を握って叫ぶ父上に対し
思わず拳を握りながら興奮気に叫ぶ恵土。
城戸「そうか。
そんなにも土産が気に食わなかったか。
なら足を食らわせてやる、立て(げしっ!!」
そこに現れ、背中蹴ったまま右足を背に突き立ててる
紅蓮「いでっ!;
な…!!?;(振り向いて城戸に気付いた)
ほら見ろ鬼だ!!般若だあああ!・・;」
城戸「謝るという選択肢はないのか(溜息」
紅蓮「それよりも城戸…
俺の娘、可愛いだろ?^^
1歳でトリガーを取って持って帰ってきたんだぞ?
そして2歳まで山を生き抜いたりしてな(るんるん」
あ、尻尾と耳生えた。
そっちの遺伝だったのか;