第37章 祝勝会(変わらぬ過去、変わらぬ想い)
本当に嬉しかったんだ…
恵土「だから迅…
お前は、おかしくなんかないよ(微笑」
生まれた際に持ち合わせたサイドエフェクトで…
そんなことを言われたのも
恵土「一緒に帰ろう。迅^^(左手を差し伸べる」
迅「うん^^」
初めてだったから…
(その手を取って、土手の上の道を一緒に歩いていく)
その温もりも、優しさも…
どこまでも一緒に乗り越えていけると思ったんだ。
迅&恵土『^^』
(夕暮れの中、夕日に向かって手を繋いで
満面の笑みで互いを見つめながら、一歩一歩歩いていく二人)
ただ、傍にいるだけで良かった。
それだけで幸せだった。
今も、昔も…ずっと……
ずっと続くんだと、信じてやまなかった…
(その向かう先は…
共に歩み続ける、笑顔に包まれた未来(明日)……)
そして現在、Aでの内容が聞こえてくる。
ぎゃーぎゃー!!
凄まじい勢いで会話が跳んでいき
ぎゃいぎゃいとなりまくる車内…
そして、出水が陽介に電話したことで
その会話の内容が聞こえてくる…
未だに通話中のそれから
菊地原「これでも?」怪訝顔
迅「ああ…(微笑&頷)
俺の、望んでいた未来だ^^」
ぎゃいぎゃいなりながらも
笑い起こされる『時』が、今ここに…
サイドエフェクトゆえに、おかしい呼ばわりされた。
変わり者扱いされた…
それでも、だからこそ…
初めて、そういう風に接してくれる人がいてくれて
今も生きてくれていて、本当によかったと思ったんだ…
もう、手を取る資格なんてないって思ってた…
だから……
恵土が退院する時
本部に行くってことで迎えに来ていたけれど
(劇(退院祝い)章参照)
いつものように、左手を差し伸べられて
満面の笑みで名前を呼ばれた時
つい掴もうと伸ばした右手を見て、立ち止まっていた。
取ろうとした時に、血にまみれた姿を思い出して…
その手を握る資格なんてない。
傍にいて、離さない資格なんてないように感じて……
でも…
恵土「迅!
じ~んっ!
迅ったら!!
も~(溜息&むす」
思い悩んで立ち止まっている間に、何回も呼んで
最後には背後に回って、その右手を掴んでくれた。
それに驚く俺を引っ張って、いつものように笑いかけてくれた。