第37章 祝勝会(変わらぬ過去、変わらぬ想い)
全部、恵土からもらった…
気付けば、穏やかに微笑んでいた…
恵土からもらった、サングラスを優しく握りしめながら……
そして
迅「ありがとう、風間さん^^」
未だにコーヒーを飲んでいる風間さんに礼を言った。
すると
風間「気にするな。
俺は、俺のしたいことをしただけに過ぎない」
そう表情も変えずに
ぶっきらぼうに言う風間さんを見て
俺は笑いながら
風間さんからもらった缶コーヒーに、手を伸ばした。
そして開けようとすると…
がちっ
迅「?;あれ?」
風間「…(つーん」
迅「あの、風間さん;これ、凍ってる;
っていうか絶対飲めない;」
渡された時、水だらけなのを不思議に思ってたけど
実際に開けようとしてから、強く握ってから解った。
缶コーヒーが凍ったものを渡されたってことを;
風間「知るか」
即座に答えながら、ほかほかの缶コーヒーを飲む風間さんに
迅「ええ!!??・・;」
思わず目を点にしながら叫び聞いた;
太刀川「ん~(ごろん」
そんな中、自販機前のベンチ
俺のベンチよりも一つ後ろので
横になって寝ている太刀川さんが寝返りを打っていた。
迅「ちょっ;絶対飲めないって;どうしたらいいの?;」
風間「知らん。自分で考えろ」
迅「嘘!?;ちょっと待って!;
マジでどうすればいいのこれ!!;」
風間「自分で考えろ。
もしくは殴って玉砕しろ」
迅「っていうか根に持ってない!?;」
風間「黙れ。
もしくは缶コーヒーを自分へ投げつけろ、全力で」
迅「意識失うか死んじゃうじゃん!!;
当たり所悪かったら死ぬってマジで!!;」
風間「いい加減にしろ。ここは病院だぞ」
迅「っていうか一番うるさくなる発端作ってたの風間さん!!;」
その後、ぎゃいぎゃいと盛り上がる中
太刀川「戦いか!?俺も参加するぞ!!」飛び起きた
迅/風間『違うから!;/違う!』
本当に、出会えてよかったって思ったんだ。
友達も出来た。一緒にいる喜びも知れた。
過去の傷だって乗り越えたし
今だって、現在進行形で傷を癒やされ続けている…
一緒に過ごして、一緒に笑って…
今までの傷もひっくるめた上で、本当に幸せで一杯だから……^^
(2月9日PM8:34~10日AM0:25更新、1314~1320(7ページ))