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鬼神乱舞 【ワールドトリガー】

第37章 祝勝会(変わらぬ過去、変わらぬ想い)




最上&忍田『恵土!!』

私が城戸さんへ走っていく中、2人の人型近界民が追いかけ

それを最上さんと忍田さんが倒してくれていた。


城戸「!」

城戸さんが、目の前に立っている人型近界民に気付いたのは

そいつが持った二対の刃が、目前に迫ったあたりだった…


その直後、視界に何かの背が入り込んだ。

ぐさっ!!!!


城戸「!!」

恵土「…ごふっ」

今度は、急所は避けられなかった。


生暖かい血で、口の中が一杯になって咳き込む中


左脇腹上部と右胸下部に貫通する二対の刃…

それによる血を浴びながらも、やっと城戸さんは我に返った。


城戸「…恵…土?」

我に返った直後
目の前で刺された姿を目の当たりにして、思わず尋ねる中


ぐっ
ずばぁん!!

その人型近界民は、貫通した二対の刃ごと私を持ち上げ

その刃を、各々左右に振り切った…

(左は左に、右は右に)


恵土「ぐ…あ…」

どさぁっ!!

上を向いたまま血を吐き、後ろへ自然と倒れ込む中

城戸さんが受け止めてくれた。


私が覚えているのはそこまでで…

その続きは、後で最上さんと忍田さんと林藤から聞いた話だった。


「死ね!」

城戸「!」

そうして人型近界民が刃を振り上げる中

咄嗟に私を庇って、頭に傷が刻まれた。


それから安全な場所へ移動させた後

城戸「トリガー・オン」

弧月を、抜刀と同時に人型近界民を斬り伏せた。


それから後
城戸さんも最上さんも忍田さんも、憤怒のごとく暴れに暴れ

それに対し
すぐに空間ごと近界民を連れ込んだ遠征艇は撤退した。


その間に

城戸さんが林藤に呼ぶように頼んでいた救急車によって
私は運ばれて一命をとりとめた。


だが、完治まで3か月かかり

最初の一週間は、それこそ何度も心肺停止に陥り
1か月もの間、意識も戻らず眠り続けた。


紅蓮「城戸。

俺に何かあったら
恵土のこと、よろしく頼むぞ^^
親友^^♪(軽く肘で小突く」

その約束を守れなかったことを後悔して

集中治療室にいた私の頭を撫でながら泣いていたらしい。


それからだった

近界民に強い憎しみを抱き、今のボーダーとなったのは…


近界民自体に、希望を見出さなくなったのは……


(2月8日PM9:38~9日AM0:28更新、1306~1313(8ページ))

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