第37章 祝勝会(変わらぬ過去、変わらぬ想い)
東『気にするな。まだ幼かっただろう?』
秀次「はあ…;
本当にすみませんでした;(深々土下座」
東『気にしなくていい。大丈夫だ(微笑』
秀次が携帯で東さんに電話をかけ
ただただひたすらに謝って許された中
(既に許されていたようにも見える(子供のしたことだから))
横から口を入れる人がいた。
迅『そういえば恵土、12年前って何があったんだ?』
緑川『そう言えば俺も気になってた!
ヘブンって人も、しきりに気にしてたし』
恵土「あ~。
早い話が、まとめて言うと…
キューブ状のマークとなる始まりの出来事だ。
近界民が城戸さんの妻と娘さん殺して
空間ごとトリオン全てをキューブ状にして奪って、取引と見せかけて私たちは殺されかけた」
『………え?;』←理解追いつかない
12年前、ボーダーはまだまだ規模が小さく60人程度だった。
恵土が入った13年前からそれまでには、近界民はいい人が多いように感じていた。
拒絶されながらも、城戸さんに目をかけられており
当時は『最上、忍田、林藤』のチームに配属されていた。
最上と忍田はアタッカー
林藤はエンジニア兼オペレーターをしていた。
そして恵土は…
エンジニアを手伝って教わりながら
状況に応じて、アタッカーシューターガンナーを使い分けていた。
白帝も持っているが、極力使わない感じで。
ボーダーに入った13年前よりも3年ほど前までは
空閑有吾とも交流があったが、今も元気だと私から聴いた時は安心したような顔をしていた…
入ってから一年が過ぎた頃、事件が起きた。
恵土「は!?近界民が取り引きを?」
林藤「ああ。どうやらトリオンがどうあっても欲しいんだと」
恵土「何で?星の寿命はまだなんだろ?」
林藤「それはあくまで予想の範ちゅうだろ?
もっと別の要因があるんじゃないのか?」
忍田「話し合いで解決すればいいが、下手をすれば争いになる可能性もあるんじゃ」
最上「指定されたのは、城戸さんを除いて3人までだ。どうする?」
恵土「…いつも通り、最上さんと忍田さんと私。
んでもって、城戸さんで行こう。
大丈夫。
争いになるほど必死になることは、きっとないさ。
今の所、トリオンがないと死ぬって感じじゃないみたいだし^^」
それが間違いだって気付くのは、まだまだ先のことだった…