第6章 クリスマス(模擬戦)
風間「おそらく
一度スコーピオンを出して型を取り
高密度なシールドで再現したんでしょうね。
原子レベル以下にまで小さく分裂させ
刃を鋭くすると同時に繋ぎ合わせることで…」
迅「そういえば、緊急時はエネルギー化で制御。
そうじゃない場合は、原子以下まで小さく分裂させて
連鎖的に繋がったものの内、
外側の殻が二重構造となっていて
動いても問題のない、最も外側の方を分裂させて移動させ
それから繋ぎ合わせて
内側からトリオンが出ようとしても、
トリオンが全く漏れないようにする。
それから、その内側の殻を動かしてトリオンで一杯にする。
そして完成って感じだったよな(微笑&もぐもぐ」
言い終わってから、あげせんを食べる迅。
その頃、恵土の方は
シールドの形を変えることで
トリオンの行こうとする軌道を、途中で変化させたりしながら
アステロイドやバイパーやメテオラやハウンド
様々な動きと特性が出るように制御し切っていた…
三輪「くそっ…」
そんな中、バイパーを
恵土の全方位攻撃になるように撃つも
恵土「グラスホッパー」
その撃たれたトリオンを
グラスホッパーで受けることで弾かせる。
その際に、自身のトリオンを混ぜ
弾かせると同時に、行く方向をバイパーとして決め
もっとえげつない威力の全方位攻撃へと変換させて返す。
三輪は咄嗟にシールドを分裂させるように転換させるも
即座に叩き切ろうと加速し
その時に恵土が使った天翔による
あまりの勢いと速さによる摩擦熱で、叩き斬られた。
シールドとトリオンで作った
スコーピオンを自在に飛ばさせ続けたり
(シールドを思った方向に飛ばすのと同じ原理)
方向を変えるかと思わせてそうでなかったり
(本物のスコーピオンのため、軌道を途中で変えることは不可能)
身にまとっているシールドを
グラスホッパーを分裂させた複数起動によって弾かせて
色んな方向に加速させ、飛行さえも可能にしていた…
米屋「うわっ。かっけぇ~(微笑」
迅「緑川が居たら
大興奮しながら、跳んで喜んだだろうな(微笑」
各々が完走を呟く中
戦いは進み、決着がついた…
「戦闘体活動限界。
恵土10-三輪0」