第36章 隣には…
恵土「!お前ら…」
菊地原「想いに関しては同意見」
時枝「ぱっぱと決めて下さい。
そしたら、また一緒に食事でも好きなことをしましょう?(微笑」
恵土「…ああ(微笑&頷」
闇「ちっ。力に任せてねじ伏せればいいものを!」
太刀川「そんなことはしねえよ。
俺の惚れた女は、根っからのお人好しだ。
どれだけ怒りを感じようが、どうなろうが
結局は人のことばっかで、大事にし続けようとしてばっかのな」
迅「そういう綺麗な心を持った人間なんて、早々いるもんじゃない。
あんたはついてるよ、恵土という敵に出会えて」
そう呟かれる中、力をでねじ伏せない意味が解らない闇。
恵土「隣にあるもの、感じてるか?
死んでいった祖先、それを支えてきた関わった者たち、
生を新たに子孫へ繋ぐまでに
生きる礎となった、食べ物やら命たち…
自分自身に関わってきた人達、
それら以外にも、全てのものが…
すぐ隣に在ることを(真剣」
そう言いながら歩み寄る、真剣な眼差しと表情で…
恵土「私たちが生きている礎になっていることを…
だから、一つとして奪っていい命なんてないってことを。
奪われれば、それまでの何かまで失ってしまう。
尊い何かまで、一緒に…
何かが食い違えば
先の何かまで、すべてが崖崩れのように次々に崩れていく。
新たに奔流が生まれ、不幸せな流れに向かう可能性だってある。
幸せな流れに向かう可能性だってある。
それでも…
失った上での幸せなんて、もう御免だ!!
やっぱり私は、皆と一緒に笑って幸せを感じていたい!!
だから…
そんなことは、もうさせないって言ってんだ!
もう二度と、繰り返させないために
同じような人を出させないために、ここで生きることを決めたんだ!!!!」
そう、闇の近くまで歩み寄ってから
想いと共に叫んで構える恵土に対し
レイジ「高尚かつ高潔(微笑)
俺に生き方を教えてくれた師は、その点においては誰よりも頑固だぞ。
他は相手が望むのなら変えるがな(にや」
『やれるものならやってみろ』とでも言わんがばかりの笑みを見せるレイジ。
不屈の闘志と生き様を掲げ、今戦わん!!