第36章 隣には…
どごおぉん!!!!!
咄嗟に恵土が後ろに跳ぶ中、炸裂した。
凄まじい炸裂音と共に、周囲30mの大穴が出来上がる中…
ごき!!!!
恵土「ぐ…あ…」
目を見開きながら、左腕上腕部を押さえた恵土が落ちてきた。
どさっ
恵土「うっ…ぎ…」
冷や汗交じりに腕を押さえる中、必死に立ち上がろうとする恵土に対し…
闇は、その背を踏んづけた。
闇「どうあがいた所で結果は同じだ。
この世にはびこる闇は無限大。
だが…
お前のような奴が抱く生き様など、誰もしまい。
24年10か月…戯言を実現化し続けてきた結果がこれだ」
恵土「ぐっ」
ぐりぐりとのしつける中、ヘブンが天から斬りかかるも
その身にまとっている闇によって吹き飛ばされる。
闇「闇は永遠に在り続ける。
怒り、憎しみ、恨み、憤り、苦しみ、哀しみ…
人の為と必死に耐えて、それでお前は潰れた。
一度ならず何度も何度も…
ちょうど、あの時も同じような感じだったな?
12年前だ…
お前の大切な人の、妻と娘も目の前で殺されたんだっけな?」
恵土「!!」
城戸「ぎり)…」
その言葉に対して目を見開かれ、両者は共に険しい顔になった。
闇「見せたかったぜ、あいつらの最期を!」
ぶちっ
その言葉とたか笑い声を聴いた直後、何かが切れる音が響いた。
闇「あん?」
ぶわあああっ!!!!
その直後、足の下から出されたエネルギーによって
凄まじい勢いで吹き飛ばされた。
恵土「お前だけは…お前だけは!!」
闇「そうだ!!怒りに飲まれろ!!
その分俺は強くなる!!!」
瞳孔を開かせながら、怒りをあらわにする恵土に対し
未だに笑い続ける闇。
城戸『安い挑発に乗るな!!!!!!!』
きいいいいいいいいいいいいいいいいいん
そうして襲い掛かろうとした直後、
恵土の周囲にいたすべての人に、その叫び声が響いた…
恵土「っ~;;」
それに思わず耳をふさぐ中…
城戸『恵土…
お前のやるべきことは何だ?
成すべきことは何だ?』
恵土『あいつを倒すことd
城戸『よく考えろ…
怒りで曇った目でとらえ、言葉を紡ぐな!』
城戸さんの叫びは続いた。